選挙区堅調な自民、「1人区」伸び悩む野党 参院選
東北など接戦

2019/7/14 23:00
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街頭演説に耳を傾ける有権者ら。画像の一部をモザイク加工しています(14日午後、東京都品川区)=共同

街頭演説に耳を傾ける有権者ら。画像の一部をモザイク加工しています(14日午後、東京都品川区)=共同

日本経済新聞社の参院選情勢調査で、自民党は選挙区で全国的に堅調な戦いをしている。改選定数1の「1人区」は全32選挙区のうち21でリードする。改選定数2以上の複数区でも13選挙区全てで議席獲得が有力だ。立憲民主党や国民民主党など野党が候補者を一本化した選挙区は東北などで接戦になっているものの、伸び悩んでいる。

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1人区で自民が先行している21選挙区は西日本が中心だ。接戦になっている8選挙区でも宮城や三重など4選挙区でやや優位に立つ。前回2016年参院選で1人区は21勝11敗で、それを上回る勢いがある。政権を奪回した直後で自民が大勝した13年参院選は29勝2敗だった。

1人区でどれだけ議席を得られるかは参院選全体の勝敗を左右する。立民、国民民主、共産、社民の野党4党は全ての1人区で統一候補を擁立して自民に対抗した。

接戦の8選挙区のうち秋田や山形、新潟、滋賀の4選挙区については野党系の無所属候補がわずかにリードしている。

秋田では地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画をめぐって防衛省調査のミスが発覚した。新潟では自民現職が失言で国土交通副大臣を辞職した経緯がある。

長野や愛媛、沖縄では野党系が有力だ。

改選定数2以上の複数区をみると、自民は13の複数区全てで1議席をとる見通しだ。2人の候補を立てた東京、広島などの4選挙区では2人目をうかがっている。

連立を組む公明党は7つの複数区に1人ずつ擁立した。埼玉、東京、福岡で安定した戦いをしている。最重点区と位置付ける兵庫など4選挙区は接戦となっている。同党は「7選挙区の完勝」を目標にしている。

立民は複数区を中心に議席を伸ばす見通しだ。北海道や千葉など6つの複数区で有力になっており、改選定数6の東京では2議席が視野に入る。

国民民主は複数区では静岡、愛知で手堅い選挙戦を展開している。東京での議席獲得を目指している。

国民民主は京都で候補擁立をとりやめ、立民候補に政権批判票を集約する戦略をとった。情勢調査では共産候補との争いになっている。国民民主主導で改選定数2の広島に立てた無所属候補は自民候補の2人目と争っている。

共産党は埼玉と東京で議席を得そうだ。日本維新の会は大阪で2人目を視野に入れる。神奈川と兵庫でも議席争いが続く。政党の存続をかける社民は選挙区では厳しい戦いを強いられている。

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