改憲勢力3分の2に迫る 参院選情勢調査
与党、改選過半数の勢い 立民は倍増うかがう

2019/7/14 23:00
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日本経済新聞社は7月21日投開票の第25回参院選の情勢を探るため、全国世論調査を実施した。取材情報を加味すると、自民、公明両党は改選124議席の過半数63議席を超える勢いをみせている。自公両党と憲法改正に前向きな日本維新の会などの「改憲勢力」は、非改選議席と合わせると国会発議に必要な3分の2に迫る。野党は立憲民主党が改選9議席からの倍増をうかがう。

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有権者のうち選挙区で28%、比例代表で22%が投票先を決めておらず、流動的な要素がある。

参院選は3年ごとに半数ずつを改選する。改選定数は今回の選挙から選挙区が1、比例代表が2増えて124議席となる。選挙区74議席、比例50議席を争う。

自民は32の1人区(改選定数1)は西日本を中心に7割程度の選挙区で優勢となっている。改選定数2~6の複数区は全選挙区で1議席を確保し、北海道、千葉、東京、広島各選挙区でも2人目の当選を視野に入れる。比例は改選19議席を上回る可能性がある。

公明党は改選11議席を上回る勢いで、埼玉や東京選挙区などの複数区でも優位だ。自公両党で改選過半数の63議席を超える勢いをみせている。

安倍晋三首相が意欲を示す憲法改正の発議には、参院の3分の2以上にあたる164議席が必要となる。非改選の改憲勢力は79議席で、今回の参院選で85議席に達するかが焦点だ。

改憲に前向きな維新は大阪選挙区で2人の候補者が当選圏内に入った。比例でも4議席程度の獲得が有力だ。

維新以外の野党は、立民が改選の9議席から倍増をうかがう。北海道、埼玉、東京などの複数区での当選が有力となっており、比例でも10議席程度が視野に入る。非改選を合わせ参院で30議席を超える勢力に拡大する。

一方、国民民主は改選8議席を割り込む気配だ。長野、静岡、愛知各選挙区は議席確保を見込む。共産党は比例を中心に手堅く、改選の8議席を目指す展開となっている。社民党は改選1議席の獲得が有力視される。

立民、国民民主など野党が候補者を一本化した32の1人区は、東北を除く多くの地域で野党系候補の劣勢が目立つ。岩手や秋田、山形、新潟、大分などでは無所属候補と自民候補が接戦を演じる。愛媛、沖縄選挙区では無所属候補が優位だ。

調査は日経リサーチが12~14日、携帯電話と固定電話を対象に乱数番号(RDD)方式で電話で実施した。全国の有権者5万646人を対象に2万6826人の有効回答を得た。回答率は53.0%。

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