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屋久島で新種のゾウムシ 東京農大、近く本格調査

鹿児島県・屋久島の世界自然遺産登録地域で、小島弘昭・東京農業大農学部教授らの調査チームが、ゾウムシの新種を見つけたことを14日までに明らかにした。同島の自然の豊かさを改めて示す発見で、近く本格的な調査に乗り出す方針。

屋久島の世界自然遺産登録地域で見つかった新種のゾウムシ(撮影・小島弘昭東京農業大農学部教授)=共同

共同で調査する養老孟司東京大名誉教授とともに学名を付け、11月30日に福岡市で始まる日本甲虫学会で発表予定。年内にも刊行される学会の英文誌で詳細を公表する。

小島教授によると、発見場所は島のほぼ中央にある投石岳(1830メートル)の南西側の投石平。6月と7月の現地調査で、ヤクシマアセビの葉に複数の個体がいるのを確認し、撮影に成功した。

体長は8~10ミリ。黄金色と金緑色の鱗片(りんぺん)で覆われ、前翅(ぜんし)に黒色の斑紋があるのが特徴で、低地に分布するオビモンヒョウタンゾウムシの仲間と考えられるという。後翅が退化していて飛べないため、島内でも生息範囲が極めて狭い固有種とみている。

標高1700メートル近くの涼しい地域に生息していたことから、小島教授は「地球温暖化が進むと絶滅する可能性が高い」と指摘。環境省の許可が取れ次第、分布と生態の調査を急ぐ。DNA解析で、近縁種との関係や、種が分化した時代の分析も進めたいという。

小島教授は「本格的に昆虫の生息状況を解明する前に世界遺産に登録され、存在が知られないまま生き残っていたのだろう。調査すればまだまだ島で新種が見つかる。世界遺産の価値を高めるためにも、さらに調査を進めるべきだ」と話す。〔共同〕

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