2019年8月20日(火)

埼玉中2殺害、2人に何が 不満積み重なった可能性

2019/7/13 11:22
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埼玉県所沢市で市立中2年の男子生徒(13)が殺害された事件は、同級生の少年(14)が逮捕されて13日で1週間。県警は友人への小さな不満が積み重なり事件につながった可能性があるとみて慎重に経緯を調べている。周囲からは「仲良し」に見えた2人に何があったのか。専門家は「友人関係のストレスを解決できず、追い込まれたのでは」と指摘する。

市立中2年の男子生徒が同級生に殺害された事件で現場周辺を調べる捜査員(6日、埼玉県所沢市)=共同

生徒は5日夕、少年宅の玄関先で倒れているのが見つかり、その後死亡した。その場にいた少年が刃物で刺したことを認めたため、県警は6日に殺人未遂容疑で逮捕。殺人容疑で送検した。

5日は少年宅で一緒にテスト勉強する予定で、少年は「以前、教科書を隠されたことを問い詰めたら否定され、けんかになった」と供述。警察官が駆け付けた当初、少年は生徒が「自殺した」と説明していたが、刃物は生徒の近くになく、台所に戻されていた。捜査関係者は「かなりパニックになっていたのだろう」とみる。

同市教育委員会によると、2人は同じ小学校を卒業。中学では2年で同じクラスになり、共に卓球部に所属していた。同級生は「よく一緒にいて、仲の良いイメージだった」と驚く。

一方で少年は6月上旬、担任に「(生徒に腕を)5月以降、20回ぐらいつねられた」と話していた。生徒に言わないでほしいとも頼み、担任が2日後に確認すると「(生徒が)もうやらないと言ったから大丈夫」と答えたという。

捜査関係者によると、少年は「もともと仲が良かったが、2年生になった5月ごろから関係が悪くなり、上下関係ができ始めた」という趣旨の供述をし、後悔や反省の言葉も口にしている。県警幹部は「積もり積もったものがあって、ちょっとしたことで爆発してしまったのか」と話す。

文教大の石橋昭良教授(犯罪心理学)は「担任に話すなど外部に助けを求めたのに友人関係の悩みが解決されず、追い込まれたように見える。学校の対応も含め、検証が必要だ」としている。

〔共同〕

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