減給の警視正、出版社と口裏合わせも 兼業違反問題

2019/7/12 21:46
保存
共有
印刷
その他

昇任試験の問題集を無許可で執筆したとして警察官21人が処分された問題で、最も重い減給処分を受けた大阪府警の野田哲治警視正(58)=辞職=が自らの関与を隠そうと、出版社と口裏合わせを図っていたことが12日、関係者への取材で分かった。SNS(交流サイト)にやりとりの記録が残っており、警察の内部調査で露見したという。

警察庁は同日、再発防止策として、原稿の執筆や講演の依頼を受ける場合は、報酬の有無にかかわらず上司に届け出るよう全国の警察に指示した。

大阪府警などによると、出版社は2009年に設立され、野田警視正はそのころから問題集の原稿の執筆依頼を受けるようになった。10~18年までに受け取った報酬は約2千万円に上った。出版社の関係者とは会社設立前から付き合いがあったという。

今年1月、17道府県警の警察官に兼業の疑いが発覚し、各警察が内部調査を始めた。関係者によると、野田警視正は当初「(執筆は)親族がやった」と関与を否定し、SNSを通じて出版社にも口裏合わせを求めたという。調査の過程でSNS上のやりとりが発覚。経緯を問われ、野田警視正は関与を認めた。

一方、戒告処分を受けた宮城県警から東北管区警察学校に出向中の斉木弘悦警視正(56)=辞職=が、警察官の研修資料といった内部資料10件を出版社に参考資料として提供していたことも判明した。国家公務員法で漏洩が禁じられる「秘密」には当たらないが、内部文書を取り扱う内規に違反する行為だった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]