2019年8月21日(水)

リニアにらみ大型投資 名古屋高速、南渡り線発表

2019/7/12 19:35
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名古屋高速道路公社は12日、重要事項などを協議する運営会議(会長・大村秀章愛知県知事)を開いた。栄地区近くの丸田町ジャンクション(JCT)に「南渡り線」を新設すると発表した。2027年のリニア中央新幹線の開通に向け、名古屋駅周辺の交通整備が相次ぐ。駅との直結構想もくすぶり、名古屋駅の機能強化と存在感向上につなげる狙いだ。

丸田町JCTに南渡り線ができると、名古屋駅から中部国際空港(愛知県常滑市)方面へのアクセスがよくなる。これまでは栄地区の北側ルートを大きく迂回する必要があり、約2.4キロメートルの短縮につながる。頻繁に発生していた渋滞もほぼ解消できるという。

投資額と完成時期については「まだ検討を始めたばかりで、未定だ」と説明した。大村知事は「大きな投資が続く。リニア開通に間に合うよう着実に進める」と述べた。すでに発表した丸田町JCTの西渡り線の新設などと一体で開発する。名古屋の高速道路環境は大きく変わりそうだ。

名古屋市は駅と高速道路の直結構想も模索する。リニアが東京―名古屋間を約40分でつなぐにもかかわらず、名古屋駅から周辺地まで同程度の時間がかかっては意味がないとの判断からだ。

駅周辺の商業施設への乗り入れなども検討したが、費用負担や利便性の観点から協議はストップ。現在は椿町線の地下空間を利用したアクセス道路を検討する。駅西の地下に道路をつなぎ、黄金出入り口から乗り換えた車両が直接入れるようにする。関係者らとの協議は今後、詰める。

名古屋高速は同日、2019年度予算として前年度比4%減の1359億円を計上したと発表した。18年度はトンネル工事や自動料金収受システム(ETC)の更新費用が膨らんだ。19~21年度の中期経営計画もまとめ、リニア開通に向けた機能強化を盛り込んだ。

会議では現行の均一料金体系の見直しについても説明した。今後の財源や利用者の利便性に留意しつつ、今秋に方針をまとめる予定だ。出席者からは「料金の変更で需要に影響が出ないように設定してほしい」「中小事業者が納得でき、渋滞緩和につながるものにしてほしい」などの意見が出た。

(林咲希)

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