2019年7月22日(月)

タイ中銀、バーツ急騰で対応策 投機資金流入を抑制

東南アジア
2019/7/12 15:13
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タイ中央銀行のウィーラタイ・サンティプラポップ総裁=写真 沢井慎也   
Veerathai Santiprabhob,governor of Bank of Thailand(Photo by Shinya Sawai)

タイ中央銀行のウィーラタイ・サンティプラポップ総裁=写真 沢井慎也   
Veerathai Santiprabhob,governor of Bank of Thailand(Photo by Shinya Sawai)

【バンコク=岸本まりみ】タイ中央銀行は12日、外国人投資家のバーツ口座残高の上限引き下げなどを核としたバーツ高抑制策を発表した。タイバーツの対ドル相場は1ドル=30バーツ台と約6年ぶりの高値圏で、輸出業や観光業などから対策を求める声があがっている。国外からの短期で投機的な資金の流入を抑制し、タイバーツ相場の高騰に歯止めをかける考えだ。

22日から非居住者のバーツ口座と証券口座の1人あたり残高上限を、従来の3億バーツ(約10億5千万円)から2億バーツに引き下げる。主に金融関係者を対象とした措置で、貿易などに関わる場合には中銀に申請すればケースによっては例外措置をとるとしている。非居住者のタイ国債保有についての報告要件も強化する。

国外からの投機的な短期資金の流入を抑えるのが狙い。タイ中銀は「周辺国と比べてもバーツの急激な上昇を懸念している」と言及。「望ましくない投機的な取引が続く場合は追加の措置を講じる用意がある」としている。

バーツは2019年初めから上昇基調で推移してきたが、6月上旬から急上昇し始めた。米国の利下げ観測が出た6月下旬以降は1ドル=30バーツ台と13年6月以来の高い水準となり、年初からの上昇率は約6%と他のアジア通貨と比べても突出している。中銀の対策発表を受け、12日午後のバーツ相場は前日より0.6%程度安で推移している。

自動車をはじめとする輸出はタイの国内総生産(GDP)に対する比率が5割に上る主力産業。バーツ高のあおりで、5月の輸出は前年同月比で5.8%減少し、2年10カ月ぶりの落ち込み幅を記録した。

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