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なまずんさん、20代に投資を身近に(投信ブロガー)

2019/7/16 12:00
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ブログ「なまずんの弱者のゲーム」を運営する「なまずん」さんは中堅出版社で編集業務に携わる27歳の独身男性。都内の賃貸マンションで暮らしている。

指数連動型インデックス投資の古典『敗者のゲーム』(日本経済新聞出版社)をもじったブログ名には、資産運用に関わる時間が限られた「弱者」にも有効となる投資戦略を考えていきたいという思いを込めたという。

奨学金という借金の負担を減らしてから、本格的に投資をスタートしたなまずんさんは、もっと多くの同世代の若者に「投資を身近なもの」として感じて欲しいと話す。なまずんさんに投資の考え方を聞いた。

■社会人2年目のiDeCo加入がきっかけ

――どんなきっかけで投資を始めたのですか。

「入社2年目の2017年に、個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入できるようになったのがきっかけです。社会人1年目は学生時代に借りた奨学金の返還を優先し、420万円の残高のうち250万円を繰り上げ返還しました」

「ただ奨学金の貸与利率は低いので、これ以上は急いで返還する必要はないと考え直したのですが、銀行で貯金をしても資産は増えないと思っていたところにiDeCoのことを知り、17年4月から少しずつ積み立て投資を始めました」

「ブログを始めたのは少額投資非課税制度(NISA)口座を開設した17年11月頃です。まとまった金額の投資を始めるにあたっては、先輩ブロガーの方々の実践録が大いに参考になりました。しかし、同世代の実践録は少なく、そこで同世代に向けて、自分なりに情報発信をしてみようと考えました」

■低コストのインデックスファンドを長期積み立て

――運用の考え方、投資金額を教えてください。

「低コストのインデックスファンドを長期に積み立て投資するのが基本です。世の中には個別株や不動産に投資して、才能と幸運で資産を増やすツワモノもいますが、それが難しい人でも報われやすい方法がインデックス投資ではないでしょうか」

「保有しているインデックスファンドは米国株ETF(上場投資信託)2本を含む15本。今はそのうち6本を積み立て中です。年間の投資額は約182万円(月額15万円強)で、口座別の内訳はiDeCoが14万4000円、一般NISAが120万円、特定口座が48万円です(図A)」

「主な投資対象は世界の株式と不動産投資信託(REIT)です。おおよその配分として、REITを1割程度にし、残りの中心は海外先進国株です。運用資産におけるREITの保有割合は、インデックス投資の名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』(日本経済新聞出版社)を参考にしました。現在保有しているREITファンドは、世界の株式との値動きの連動性がそれほど高くない国内REITに絞っています」

■余剰資金を投資に回す

――貯金もしているのですか。

「生活費の1年分くらいの貯金を維持したうえで、生活費や奨学金返還額を除いた余剰資金を投資に回しています」

「現在の資産額は900万円ほど(19年6月末時点)あり、銀行預金と投資資産額がほぼ半分ずつです。本格的に積み立て投資を始めてからの1年半あまりで、インデックスファンドの資産評価額は384万円、元本に対し8万円(約2%)のプラスになりました(図B)」

――インデックスファンド以外で投資しているものは。

「個別株や、ネット経由で融資を仲介するソーシャルレンディング、暗号資産(仮想通貨)も少し保有しています。新しい投資手法や金融商品に対しても、やみくもに拒否反応を示すのではなく内容を吟味しながら試すのが好きです」

――「投資が怖い」と感じたことはないのですか。

「大学時代、学生起業家が集まるサークルに所属していました。メンバーが夢を持って起業し、出資と助言を受けながら事業を軌道に乗せる経緯を間近に見た経験もあり、投資そのものには抵抗感はありませんでした」

――リターンとリスクに対する考え方を教えてください。

「預金を含む資産全体のリターンは長期的に年率2~3%程度を想定していますが、リターンがインフレ率を超えていれば、まずは十分という考えです。これに対し、リスクの方は割合ではなく最大損失額で判断し、インデックスファンドの評価額が一時的に半減するまでは覚悟しています」

■1日で給料1カ月分の値下がりを体験

――投資のリスクを実感したことはありますか。

「保有資産の3分の1くらいを仮想通貨へ投資していた17年の秋頃、たった1日で給料の1カ月分ほど値下がりしたことがあります。利益は出たものの今思えば無謀で、一気に損が膨らむほどにリスクを大きくとりすぎたと思い知りました」

「18年末にかけての世界的な株価調整局面では10%くらいの含み損を抱えました。ただ、私は長期に積み立て投資を続けるつもりなので、それほど動揺しませんでした。むしろ『安く買える』と冷静に過ごせました」

「資産形成の大きな壁の一つは投資を続けられるかどうかです。仮想通貨の相場急落や昨年末の株価下落は、投資を続けるうえで良い経験になりました」

■投資はごく身近なもの

――同世代の若者へ何かアドバイスを。

「まずは投資がごく身近なものであると伝えたいです。100円から購入できるインデックスファンドも多いですし、非課税制度の拡充、ネット証券の台頭、インデックスファンドの低コスト化により、投資環境の利便性が以前と比べて格段に向上しています」

「同世代には『自分の周りに投資している人がいない』というイメージを持ったまま、投資を先送りしてしまう人たちが多いようです。投資を『すぐに使わないお金の置き場所の一つ』と考え、リスクと期待リターンを理解したうえで、少額から生活に取り入れさえすれば、『身近さ』を実感できると思います」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は笹倉友香子、高瀬浩)

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