米国務省報道官、イランを非難 英タンカー拿捕未遂で
【ワシントン=中村亮】米国務省のオルタガス報道官は11日の記者会見で「(中東の)ホルムズ海峡付近でイラン革命防衛隊が英国のタンカーの進行を不当に妨害しようとしたとされることを非難する」と語った。「イランによる国際法違反を防いで海上の安全やグローバルな取引にさらなる悪影響が出ないよう同盟国と協力していく」と強調した。

英政府によると、英国のタンカーがホルムズ海峡から出ようとしたところ、イラン革命防衛隊のものとみられる船舶3隻が近づいて行く手を遮ろうとした。一方、革命防衛隊は「24時間以内に英国船を含めて外国船舶との接触はなかった」と否定していた。
ホルムズ海峡周辺では5、6月にもタンカーなどが何者かによる攻撃を受ける事件が起きた。同海峡周辺での輸送が滞れば原油価格の高騰につながる可能性があり、米軍は航行の自由を守るための有志連合の結成を目指している。