印タタ系航空ビスタラ、8月から国際線就航
【ムンバイ=早川麗】インド最大財閥タタ・グループ系の航空会社ビスタラは11日、8月から国際線の運航を始めると発表した。まずシンガポールへ1日2便、直行便を毎日運航する。インドの国際線旅客数は過去10年で2倍以上に増えており、今後も市場拡大が見込める。ビスタラは就航都市を増やして需要を取り込む。

8月6日にデリー発、同7日にムンバイ発のシンガポール便を就航する。料金はいずれもエコノミークラスで往復2万ルピー(約3万2千円)強。ビジネスクラスも用意する。
インドの国際線旅客数は2017年度で約6000万人と、10年前の2.2倍になった。旅客数を国別に見ると、シンガポールはアラブ首長国連邦(UAE)に次ぐ2位で、全体の7.5%を占める。
ビスタラはタタ・サンズとシンガポール航空の合弁会社で、15年に就航した新興航空だ。今は約30機の航空機を抱え、インド国内の25都市に就航している。日本航空や米ユナイテッド航空、英ブリティッシュ・エアウェイズなどと共同運航(コードシェア)で提携し、国際ネットワークを広げている。