台湾大立光電4~6月期19%増益 カメラ高度化需要

2019/7/11 21:25
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【台北=伊原健作】スマートフォン向け光学レンズの世界最大手、台湾の大立光電(ラーガン・プレシジョン)が11日に発表した2019年4~6月期連結決算は、純利益が前年同期比19%増の65億台湾ドル(約220億円)だった。スマホのカメラ機能を高めるためレンズの搭載枚数を増やす流れが強まっているのが追い風だ。

大立光電の林CEO(6月12日、台中市内)

売上高は140億台湾ドルと15%増えた。林恩平最高経営責任者(CEO)は決算発表の電話会議で「1台当たり7枚のレンズを使う高級機種向けの出荷が増えている」と手応えをにじませた。今後普及が本格化する次世代高速通信規格「5G」に対応するスマホでは、動画などの撮影機能の重要性が高まる見通しで「5G向けは一段とレンズの枚数が増える」(林氏)と強調した。

同社は厚さが0.1ミリメートルに満たない極薄のプラスチックレンズを手掛ける。品質やコストで高い競争力を持ち、売上高純利益率は約5割と製造業としては異例の高水準だ。高精細のカメラ向けでは複数の極薄レンズを重ねて使う流れが強まり、需要増につながっている。

米アップルのスマホiPhoneの需要を取り込み成長したが、iPhoneの失速が鮮明になった昨年以降は中国顧客の重要性が高まっていた。中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)も顧客とみられる。米の輸出規制の悪影響を受けるとの見方も出ていたが、7~8月は工場稼働率が高止まりする見通しという。

林氏は台湾中部の台中で計画中の新工場を「早期に起工したい」と述べた。需要増で供給が追いつかず、ファーウェイ向けの出荷減の影響を吸収できている可能性がある。

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