2019年8月20日(火)

伊副首相にロシア資金供与疑惑 捜査開始と報道

2019/7/11 20:31
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【ブリュッセル=竹内康雄】イタリアの与党・極右政党「同盟」を率いるサルビーニ党首にロシアから資金提供を受けたとの疑惑が浮上した。同氏は疑惑を否定するが、伊ANSA通信は11日、ミラノの検察当局が捜査を始めたと伝えた。サルビーニ氏はコンテ内閣を支える重鎮で副首相を務める。疑惑が拡大すれば政権が揺らぐ可能性がある。

ロシアからの資金供与疑惑が浮上したイタリアの極右政党「同盟」のサルビーニ党首=ロイター

ニュースサイトの「バズフィード」が疑惑の会話の音声を入手し、その筆記録を公開した。それによると2018年10月、サルビーニ氏の側近がモスクワのホテルの一室でロシア側の関係者と会談した。ロシア企業がイタリアのエネルギー企業に石油を売る際に、その金額の一部を同盟の資金にするという内容だ。事実ならばイタリアの選挙関連法令に違反する。

サルビーニ氏は10日「ロシアから一切の金銭や物品は受け取っていない」とする声明を出した。会談に参加したとされるサルビーニ氏側近も地元メディアに金銭の授受を否定した。野党からは真相解明を求める声が強まっている。

サルビーニ氏は5月下旬の欧州議会選で難民に厳しい政策を訴え、同盟をイタリアの第1党に導いた。その結果、参加する連立政権内での発言権は高まっていた。

財政問題を巡って欧州連合(EU)の欧州委員会と対立する伊ポピュリズム(大衆迎合主義)政権では、コンテ首相ら学者出身者と極右の同盟、左派「五つ星運動」の関係が揺らぐ。金融市場では連立政権崩壊で早期の総選挙を予測する声もあるなか、サルビーニ氏の疑惑で伊政治の不透明感は一段と増しそうだ。

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