2019年7月20日(土)

自動運転・MaaS導入 行政のデジタル化推進、千葉市とNTT

南関東・静岡
2019/7/11 19:45
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NTTと千葉市は11日、都市のデジタル化に関する包括連携協定を締結したと正式に発表した。市民サービスなど行政手続きのデジタル化を進めるほか、公共交通への次世代移動サービス「MaaS(マース)」の導入なども支援する。NTTと千葉市が持つ膨大なデータをかけ合わせることで、幅広い分野での社会課題の解決を目指す。

包括連携協定で、千葉市が力を入れる「スマートシティ」構想を推進する。会見したNTTの澤田純社長は「幕張の一部エリアで車の自動運転の実用化に向けた検討をしたい」と話した。千葉市は昨年、イオンや群馬大学と共同で、公道を使った車の自動運転の実証実験を実施している。市は自動運転車が実用化すれば、幕張地区の回遊性が高まると期待する。

20年に商用化する次世代通信規格「5G」の次の「6G」に向けた実証実験を千葉市で手掛けることも検討する。また千葉市内では今月から、短距離向きの移動手段「電動キックボード」の実証実験が始まったところだ。市は次世代移動サービス「MaaS」の普及に向けた環境整備で「NTTのノウハウを活用していく」(熊谷俊人市長)方針だ。

2020年の東京五輪・パラリンピックの競技会場となる千葉市内では、訪日外国人客向けの無料公衆無線LAN「千葉おもてなしWi-Fi(ワイファイ)」の整備も進めている。千葉市は今回の協定締結を機にインバウンド(訪日外国人)誘客に向けた通信基盤の整備も加速したい考え。

一方で市職員の働き方改革に向けては、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)の導入を急ぐ。NTTが持つICT(情報通信技術)を活用し、行政サービス全般でデジタル化を進める。

NTTはこれまでに札幌市、横浜市、福岡市とも同様の提携協定を結んでおり、今回が全国4都市目。札幌市では訪日外国人向けの観光促進や除雪の効率化、横浜市では健康福祉や子育て・教育、福岡市では自動運転など、それぞれ地域の課題に沿った取り組みを進めている。

11日に開いた締結式で澤田社長は「デジタルガバメントの構築に向けて、短期的課題・長期的課題の双方で協力していきたい」と強調。熊谷市長は「NTTの最先端の技術を活用し、市制100周年を迎えるタイミングで未来の街づくりを考えるきっかけとしたい」と期待を述べた。

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