「副駅名」の命名権を販売 JR北
JR北海道は11日、鉄道駅の「副駅名」の命名権(ネーミングライツ)の販売事業を始めると発表した。駅ホームの通常の駅名標の下に、副駅名を記した標示板を設置する。同様の取り組みは全国の私鉄で導入例があるが、JR各社では初めて。1駅あたりの販売収入は年300万円前後を見込む。鉄道事業の苦戦が続くなか、新たな収入源として需要を開拓する。
第1弾として8月1日から札幌近郊の千歳線の2駅で副駅名を掲示する。長都駅ではキリンビールが「キリンビール北海道千歳工場前」、恵庭駅では学校法人鶴岡学園(恵庭市)が「北海道文教大学前」の命名権を取得した。
全国では京浜急行電鉄で本線の梅屋敷駅(東京・大田)に「東邦大学前」。山陽電気鉄道で網干線の平松駅(兵庫県姫路市)に「大和工業グループ最寄駅」などの事例がある。