2019年7月20日(土)

ASEAN国防相「南シナ海行動規範を」 中国にクギ

東南アジア
2019/7/11 16:18
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【バンコク=岸本まりみ】東南アジア諸国連合(ASEAN)は11日、バンコクで国防相会議を開き、中国が軍事拠点化を進める南シナ海について「効果的な行動規範の早期策定を強調する」とした共同宣言を採択した。7月上旬に中国が南シナ海で弾道ミサイルの発射実験をしたと報じられたことを受け、他国とあつれきを生む行動の自制を求めた。

共同記者会見に臨む参加各国の防衛相ら(11日、バンコク)=石井理恵撮影

会議後、共同記者会見に臨んだタイのプラウィット副首相兼国防相は「状況をさらに複雑にするような行動は避けるべきだと再確認した」と述べた。南シナ海の紛争回避のため中国と交渉を進める「行動規範」については、年内に草案の策定作業を始める方針を確認した。

年内に予定している米海軍との軍事演習については「米国とASEANの友好と信頼を深める」(プラウィット氏)と意義を強調した。ASEANは2018年に中国海軍と合同演習を実施したが、一部の加盟国は中国と南シナ海の領有権をめぐって対立しており、米国とも軍事演習を実施することで中国と一定の距離を保つ。

核・ミサイル開発を続ける北朝鮮情勢についての言及はなかった。18年10月にシンガポールで開いた国防相会議では朝鮮半島について「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)を支持する」としていた。

ASEAN加盟10カ国の国防相は国境管理や軍事医学での協力、コミュニケーションインフラの構築などに向けた6つのコンセプトペーパー(概念文書)も採択した。地域の安定のため、緊密に連携していくことで合意した。

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