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分配金健全度、利回りとも高いのは(投信ランキング)

2019/7/18 12:00
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年金を補完する収入として、投資信託の分配金に期待するシニア層は多く、分配金を頻繁に払い出すタイプの投信には根強い需要がある。だが、運用の成果と比べて不相応に高い分配金を出し続ける投信を選ぶと、投資元本は目減りするばかりになって、結果的に損失を被る事態に陥りかねない。分配金の多寡だけに注目して投信を購入するのは禁じ手だ。そこで、分配金額が運用の成果相応で、かつ分配金利回りが高い投信をランキングしてみた。

投信の分配金には普通分配金と、特別分配金(元本払戻金)の2種類がある。運用の成果として基準価格が上がり、その増加分から出すのが普通分配金で、こちらは課税対象となる。一方、特別分配金は元本を取り崩して払い出す。投資家からすれば自分が投資したお金の一部がそのまま戻ってくるだけなので、税金はかからない。運用で想定通りの成果は上がらなくても投資家ニーズがあるからと、元本の払い戻しになるのを承知で高額の分配金を出すファンドはいまだに多い。

運用益が振るわないのに高い分配金を出し続けると、基準価格の下落には拍車がかかり、その後の回復は難しくなる。特別分配金を払えば投資元本は減るので、リターンが上がったときに手に入る成果も小さくなる。分配金目的で投信を購入する場合、その分配金が運用実態に見合っているかどうかは確認した方がいい。

分配金が運用の成果かどうか、それを見極める指標が「分配金健全度」だ。例えば健全度の5年の数値は、5年前にその投信を買った投資家が手にした分配金のうちの、普通分配金が占める比率を表している。数値が100%なら、5年間の分配金はすべて基準価格の上昇分から払われているのを意味し、0%ならすべて元本を取り崩して分配金に回してきたことになる。

表は、毎月または隔月で分配金を払う追加型株式投信(純資産残高10億円以上、DC・ラップ・SMA専用を除く)の中から5年の分配金健全度が100%のファンドを選び、過去1年の実績分配金利回りが高い順に並べたものだ。

分配金健全度を度外視すれば、分配金利回りが30~40%台という投信も少なくないが、過去5年、運用による基準価格の上昇分だけで分配金を支払ってきたファンドに限ると、利回りは最高でも6%台だった。裏を返せば、運用リターン相応の分配金利回りは、どんなに高くてもこの程度の水準にとどまるということだ。

上位10本の顔触れを見ると、多くは国内外の上場する不動産投資信託(REIT)を投資対象に加えているファンドだった。過去5年に限れば、REITは安定したインカム(利子・配当)収入を得られる資産として機能した。ただ、REITは株式並みに価格変動率が大きいので注意が必要だ。

(QUICK資産運用研究所 北澤千秋)

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