米司法省、ドイツ銀を捜査と米報道 マレーシア汚職巡り

2019/7/11 9:41
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【ニューヨーク=大島有美子】マレーシアの政府系ファンド「1MDB」の汚職を巡り、米司法省がドイツ銀行の捜査に乗り出していることが10日、分かった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)が報じた。元幹部が起訴された米ゴールドマン・サックスに続き、1MDBの不正に関する疑惑が広がりをみせている。

ドイツ銀行に米司法省の捜査の手が及ぶ(ニューヨーク)=ロイター

WSJによると、ゴールドマンの元幹部で罪を認めていたティム・ライスナー氏が、司法当局の調査に協力しているという。当局はゴールドマンで1MDBに関わる取引に携わっていたライスナー氏の元同僚に注目。同僚はゴールドマンからドイツ銀行に移り、アジア大洋州を統括して1MDBに関わったとされている。同氏はシンガポールの当局からも2018年に聴取を受けているという。

ドイツ銀行の広報担当者は日本経済新聞の取材に対し「当局の捜査に完全に協力し、1MDBに関する当局の要求に応えている」とコメントした。ドイツ銀行は7日、1万8千人の人員削減を柱とする経営再建計画を発表したばかり。租税回避地(タックスヘイブン)関連など複数の資金洗浄疑惑に揺れており、さらなる懸念材料が加わることになる。

米司法省は2018年11月、1MDBが債券発行で調達した資金を不正に流用したとして、ゴールドマンの元幹部2人を起訴した。マレーシア検察当局も同年12月、同社子会社と同2人を起訴した。ゴールドマンは組織的な関与を否定しているが、19年1月にはデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)が謝罪に追い込まれた。司法省の調査は長引き、市場では業績への影響の懸念もくすぶる。

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