2019年8月22日(木)

イラン、英タンカーを拿捕未遂か 米報道

トランプ政権
イラン緊迫
2019/7/11 8:53 (2019/7/11 9:32更新)
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【ワシントン=中村亮】米CNNテレビは10日、イランの精鋭部隊が同日に中東のホルムズ海峡周辺で英国の石油タンカーを拿捕(だほ)しようとしたが失敗に終わっていたと報じた。英領ジブラルタルの自治政府がイランの大型タンカーを拿捕したばかりで、イランが報復を狙った可能性がある。報道が事実であれば中東情勢が一段と緊迫するのは確実だ。

CNNが2人の米当局者の話として報じた。イラン革命防衛隊の小型ボート5隻が英国のタンカーに近づき、イランの領海付近に向かうよう指示した。タンカーの護衛にあたっていた英海軍のフリゲート艦が威嚇行動をやめるよう警告を出したため拿捕は未遂に終わった。英艦船は砲撃の準備も進めており一触即発の事態だったという。

中東地域を管轄する米中央軍のアーバン報道官は10日、報道への言及は避けつつ「国際的な航行の自由に対する脅威には国際的な対応が必要だ」と指摘した。米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は9日、ホルムズ海峡で民間船舶を護衛するために同盟国などとの有志連合の創設を目指すと語っていた。ホルムズ海峡での輸送が滞れば原油価格が高騰する可能性がある。

CNNによると米軍機は、革命防衛隊が英国のタンカーに接近したり、英海軍が対応したりする一連の様子をビデオに記録していた。トランプ政権は同盟国を危険にさらす挑発行動だとしてイランに対する批判を強める公算が大きい。米政権は6月中旬にホルムズ海峡付近で起きたタンカーへの攻撃もイランが関与したと断定している。

英ジブラルタルの自治政府は4日、欧州連合(EU)のシリア制裁に反して原油を輸出しようとした疑いがあるとして、イランの大型タンカーを拿捕した。イラン側はジブラルタルの措置を不当だと猛反発し、報復措置として英国のタンカーを拿捕すると警告する声も出ていた。

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