2019年8月23日(金)

相乗効果でサービス強化狙う 横浜銀、千葉銀と提携

2019/7/10 20:10
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横浜銀行が千葉銀行との提携を発表した。背景には地銀を取り巻く経営環境の悪化がある。同行の基盤である神奈川県も今後人口減少などの課題に直面し、経営環境が安泰とは言いがたい。同行はこれまでも様々な新サービスを打ち出してきたが、千葉銀との相乗効果で強化する考えだ。

「地銀の雄」とされる横浜銀だが、足元の経営状態は楽観視できない。2019年3月期の単体決算は純利益が18年3月期比14%減の500億円だった。日銀が16年に導入したマイナス金利政策がボディーブローのようにきいている。減益は3年連続だ。

「様々なことにこれまで以上にスピーディーに取り組む」。2018年に就任した大矢恭好頭取はインタビューなどで危機感を訴えてきた。最近は企業や富裕層の課題解決を支援する「ソリューション営業」の強化を掲げてきた。

今後の成長が見込まれるが担保になる固定資産や自己資本が乏しい企業に対して返済期限が長い「資本性融資」の実行額を増やしたり、後継経営者の育成支援をおこなうサポートプログラム「SAYL(セイル)」を始めたりしている。

千葉銀との提携には、M&A(合併・買収)やビジネス仲介、相続など、従来の預貸業務を超えたサービスを強化したいとの思惑がみえる。

大矢頭取は10日の記者会見で「(売上高で)3ケタ億円以上の効果を実現したい」との期待を示した。両行によると、提携は情報やノウハウの共有、人材育成など幅広いが、具体的な事業内容を詰めるのはこれからだ。今後は提携による果実が問われる。(宮川克也)

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