仏PSA、デザイン勝負の小型SUV コンパクト感で攻め
仏グループPSAの高級車ブランド「DS」の日本法人は10日、小型多目的スポーツ車(SUV)「DS3 クロスバック」を日本で初公開した。実用性と高級感があるデザインを両立させており、安全技術も充実させている。既に受注を開始しており、価格は299万円から。SUV人気を追い風に需要を取り込む。

同日都内で開かれた発表会でプジョー・シトロエン・ジャポンのクリストフ・プレヴォ社長は「目に飛び込んでくるような洗練されたデザインが最大の魅力だ」と胸を張った。
フロントグリルを立体的にするなど印象に残る際立つデザインにした。ボディーサイズは立体駐車場に駐車しやすいように全高を低く設定。コンパクトな乗り味で、運転を楽しめるようにした。
カラーバリエーションはブルーやホワイトなど全8色。ルーフカラーも全3色から組み合わせることができる。
1.2リットルの直列4気筒ターボエンジンに8速AT(自動変速機)を組み合わせた。燃費性能は1リットルあたり15.9キロメートル。
安全面では先進技術を持たせた。ミリ波レーダーやカメラの性能を向上し、夜間走行時に障害物を検知しやすくした。高速道路の走行時に前方を走る車両との車間距離をコントロールする機能を搭載。渋滞時に前方の車が停止すると一定の距離を保って停車するように自動で減速する。3秒以内に前方車が発進すると自動で再発進する。(為広剛)