スマホ決済利用、「ペイペイ」が27.7% 民間調べ

MMD研究所(東京・港)は10日、QRコードを使ったスマートフォン決済に関する調査をまとめた。「最も利用しているサービス」の1位はソフトバンクグループ傘下の「paypay(ペイペイ)」で27.7%だった。大型キャンペーンの効果で利用者を集めている。スマホ決済はサービスが乱立しており、シェアを3割を超えたサービスはなかった。
スマホ決済を実際に利用したことがある人に利用経験のあるサービスを聞いた。2位はLINEの「LINEペイ」で21.6%、3位は楽天の「楽天ペイ」の20.2%だった。シェアが2割を超えたサービスは3社にとどまった。
「利用を検討している」サービスの首位は楽天ペイの42.5%で、ペイペイの41.4%、LINEペイの33.1%が続いた。楽天はクレジットカードやポイント施策など決済関連の事業の利用者が多く、「既存サービス利用者の導入ハードルが低い」(同研究所)という。
一方、普段の支払い方法について複数回答で聞いたところ、現金が93.0%、クレジットカードが72.3%、カード型の交通系電子マネーが29.7%だった。端末にスマホをかざして決済するタッチ式を含むモバイル決済は14.3%にとどまった。
調査は6月14~18日にインターネットで実施し、18~69歳の男女3万人から回答を得た。
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