2019年8月18日(日)

メキシコペソが急落、一時2%超安 財務相辞任で

2019/7/10 17:13
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【メキシコシティ=丸山修一】メキシコの通貨ペソが9日、対ドルで急落した。下落率は一時、前日比で2%を超え、5月下旬以来の安値を付けた。ウルスア財務公債相が同日に突如、辞任を表明したことで、左派のロペスオブラドール政権内の深刻な意見対立が露呈した。今後の政権運営に不透明感が高まり、売りが膨らんだ。

辞任を表明したメキシコのウルスア財務公債相=ロイター

メキシコペソはウルスア氏の辞任発表後に一時1ドル=19.34ペソまで下げた。月内にも米国で利下げが確実視されるなか、対ドルで強含んだ動きを続けてきたが、ウルスア氏の辞任発表でペソ高の流れが変わった。

ウルスア氏はツイッターへの投稿でロペスオブラドール氏宛てに辞任の書簡を発表した。所管する経済分野で政権内に多くの意見の不一致があったとしたうえで「現政権では十分な根拠もないまま政策が決定されている」「財務公債省の仕事に知識のない閣僚・官僚による意見の押しつけは受け入れられない」などと政権を痛烈に批判した。

ウルスア氏はロペスオブラドール氏がメキシコシティ市長を務めていた時代からの腹心だ。2018年12月の政権発足からは財務公債相として金融・経済政策全般を取り仕切ってきた。ロペスオブラドール氏が新空港建設中止や油田入札の無期延期などで混乱を招くなか、常に説明役を務め市場や経済界からの信頼も厚かった。

後任にはウルスア氏と一緒に政権発足当初から財務公債省を支え、市場からも信頼のあるアルトゥロ・エレラ次官が指名された。ウルスア氏からの継続性は保たれそうだが、ウルスア氏の辞任ショックは当面、尾を引く可能性もある。

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