長野県の18年度の人口、0.58%減 白馬村は外国人増

2019/7/10 19:35
保存
共有
印刷
その他

総務省が9日発表した住民基本台帳に基づく1月1日時点の人口動態調査によると、長野県全体の人口は前年比0.58%減の210万人だった。減少率は0.02ポイント拡大した。全国の町村別減少率2位の天龍村を始め、県内から4村が上位10町村に入った。中山間地の苦境が浮き彫りになった一方、白馬村などリゾート地などでは外国人の人口流入が進んでいる。

人気観光地の白馬村は居住する外国人が増えている

死亡数と出生数の差から算出する自然増減率はマイナス0.53%で、転入から転出を差し引く社会増減率はマイナス0.05%だった。日本人のみに絞ると、社会減は0.17%に拡大する。

日本人人口の流出が続く一方、外国人の人口は7.62%増の3万5478人だった。県人口全体の1.69%にあたる。

外国人の人口が最も増えたのは上田市で、408人増加した。在留資格「特定技能」の登録支援機関の認定を申請した同市の産学官連携組織、浅間リサーチエクステンションセンターの岡田基幸センター長は「上田市は大きな語学学校が複数あるうえ、製造業が多い。東京からのアクセスが良いことも理由ではないか」と分析する。

白馬村は、日本人が48人の社会減だったのに対し、外国人が286人の社会増だった。全体の社会増減率は2.57%のプラスで、全国の町村で6番目に高い。村民に占める外国人の比率は1割を超えた。

白馬村は近年訪日観光客からの注目度が高まっているスノーリゾートで、村内で宿泊施設や飲食店を営むオーストラリア人など外国人が増えている。同村の藤本元太副村長は「観光で訪れた人が気に入って定住するほか、外国人が外国人向けの商売をする例もある」と話す。同じくスノーリゾートの野沢温泉村も外国人の増加などが要因で1.24%の社会増となった。

中山間地の小規模自治体は人口減少の深刻度が増している。天龍村の人口は4.80%減の1290人。減少率は全国の町村で2番目に高い。高齢化が進み、日本人の生産年齢人口(15~64歳)の割合は全国の町村で最も低い34.35%で、65歳以上の比率は2番目に高い61.18%だった。同村はタブレット端末を活用した見守りサービスを始めるなど、高齢者の生活支援を急ぐ。

全国町村別の人口減少率でみると、天龍村のほか、平谷村が4位、根羽村が8位、栄村が10位の高さだった。

都市部の社会増減率は明暗が分かれた。松本市が0.01%(32人)、上田市が0.23%(369人)の社会増となったのに対し、長野市は0.22%(828人)の社会減だった。加藤久雄市長は「8割の高校生が都会に進学し、そのうち6割が帰って来ない」と危機感を募らせている。若者のつなぎ留め策を強化する考えだ。

転入超過が目立ったのは県東部だ。県内で最も社会増が多い上田市に加え、佐久市が0.34%(333人)、軽井沢町や御代田町を含む北佐久郡が0.60%(259人)の社会増だった。首都圏からのアクセスの良さや夏場の過ごしやすさなどから移住者が増えたとみられる。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]