日本郵便、宅配便ロッカーでメルカリ発送
日本郵便は、駅やコンビニエンスストアなどに設置している宅配便の受け取りロッカー「はこぽす」を使い、フリーマーケットアプリのメルカリの荷物を発送するサービスに乗り出す。首都圏の4カ所で10日、実証実験を始めた。郵便局やコンビニのレジに並ぶ手間をなくし、消費者の利便性を高める狙いがある。

実験を始めたのは、千葉県八千代市の八千代郵便局や東京都品川区のローソンゲートシティ大崎アトリウム店など。八千代郵便局は24時間、ローソンは午前7時から午後10時まで利用できる。
2次元コードを使い、出品者と購入者が個人情報を知らせずに荷物をやり取りできる「ゆうゆうメルカリ便」が対象になる。ロッカーの端末に2次元コードをかざして伝票を発行し、空きロッカーに荷物を入れるだけで発送できる。
メルカリで取引される商品の配送はヤマト運輸と日本郵便が担い、コンビニや郵便局が主な発送場所になっている。利用者の増加に伴い、コンビニのレジが混雑したり、店員の作業量が増えたりする課題が浮上していた。人手不足が深刻化するなかロッカーを使った無人発送を定着させ、課題解決につなげる。