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朝日放送など5社、AIカメラ使うスポーツ映像配信実験

日経クロステック

朝日放送グループホールディングス(ABCグループHD)、NTT西日本、朝日新聞社、電通および日宣は7月9日、自動中継を実現するカメラシステムを活用したスポーツ映像配信事業に関する共同実証実験を開始すると発表した。

この実証実験では、人工知能(AI)を用いてスポーツの自動中継を実現するカメラシステムを手がけるイスラエルのピクセロットが開発した円柱状の無人撮影カメラを利用する。同カメラはAIによる自動撮影や編集機能を備える。現在、サッカーやバスケットボール、ラグビー、アメリカンフットボール、バレーボールなど12競技の撮影に対応する。動画内や動画と動画の合間に広告を自動挿入することも可能である。

ライブやオンデマンドなどネットによるスポーツ観戦の多様化が進む中、実証実験に参加する各社は、アマチュアのスポーツ試合に着目した。目指す方向性として、「アマチュアスポーツ試合のAIカメラによる映像化」「ローカルスポーツコンテンツのビジネス化」「共同実験参加各社の既存事業へのシナジー効果」を挙げる。

 ABCグループHDは、プロジェクトの全体マネジメントを担当し事業化の可能性を検証する。NTT西日本は、動画配信システムの構築およびAIカメラ設置に関する検証を行う。朝日新聞社は、動画配信ビジネスモデル構築に向けた検討を行う。電通は、動画配信ビジネスモデル構築に向けたコンテンツ開発やアドシステムの検討および検証を行う。日宣は、ケーブルテレビ局に対する事業化の実現可能性の検証を行う。

ABCグループHDと朝日新聞は、名古屋テレビ放送とともに、それぞれのコーポレートベンチャーキャピタルを通じて、ピクセロットに出資したことを18年11月に発表していた。

今回のプロジェクト全体のマネジメントを担当するABCグループHDによると、その後にいくつかの種類のスポーツにおいて、実際にカメラ撮影するなど取り組みを行ってきた。今回、次のフェーズとして、5社が組む形で事業化の可能性を検討する共同実証実験を実施することにした。

(日経 xTECH/日経ニューメディア 田中正晴)

[日経 xTECH 2019年7月9日掲載]

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