2019年8月18日(日)

英ヴァージン系の宇宙旅行会社、年内上場へ

2019/7/10 2:29
保存
共有
印刷
その他

ヴァージン・ギャラクティックは2020年に宇宙旅行サービスを始める計画=同社提供

ヴァージン・ギャラクティックは2020年に宇宙旅行サービスを始める計画=同社提供

【ロンドン=篠崎健太】英ヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソン氏が率いる宇宙開発ベンチャー、米ヴァージン・ギャラクティックは9日、2019年中に上場企業になると発表した。宇宙旅行会社による株式公開は世界初だという。20年にも一般客を乗せた宇宙旅行サービスを始める計画だ。上場に伴って得る資金で財務基盤を充実させ、商業展開へ弾みをつける。

米ニューヨーク証券取引所上場の米投資ファンド、ソーシャル・キャピタル・ヘドソフィア・ホールディングス(SCH)と合併する形で株式を公開する。SCHが約8億ドル(約870億円)を出資し、統合新会社の49%を握る。残りの51%を既存株主のヴァージン・グループとアラブ首長国連邦(UAE)の投資会社が持つ。

ヴァージン・ギャラクティックはブランソン氏が04年に設立した宇宙ベンチャーで、宇宙旅行の商用化を目指している。19年2月には米カリフォルニア州の砂漠から有人宇宙船「スペースシップ2」を打ち上げ、高度89.9キロメートルまで上昇した。操縦士2人のほかスタッフ1人が乗り込み、乗客がいる状態の商用宇宙船としては「初めて宇宙空間に到達した」と宣言していた。

合併と上場は19年後半に終える計画で、新会社の企業価値は15億ドル(約1630億円)と見積もっている。既に60カ国の600人超から宇宙旅行の予約を得たという。

開示資料によると、同社は20年前半にサービスを開始し、21年にもEBITDA(償却前営業利益)ベースで黒字転換させる計画を描いている。9日、米CNBCテレビに出演したブランソン氏は「市場は巨大だ」と述べ、ビジネスとしての展開に自信を示した。

宇宙旅行サービスでは、米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が率いる宇宙開発ベンチャーのブルーオリジンや、米テスラのイーロン・マスクCEOが主導するスペースXも参入を目指して開発を競っている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。