2019年7月20日(土)

「漫画村」元運営者、マニラで拘束 送還後容疑で逮捕へ

社会
2019/7/9 20:22 (2019/7/9 20:55更新)
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違法コピーした漫画などを掲載する海賊版サイト「漫画村」を運営していた星野路実容疑者(27)がフィリピン入国管理局に拘束されていることが9日わかった。入管によると日本の捜査当局が指名手配しており、在フィリピン日本大使館の要請に基づき拘束したという。今後、強制送還の手続きを進める。

「漫画村」は国内最大級の海賊版サイトだった

「漫画村」は国内最大級の海賊版サイトだった

捜査関係者によると、著作権法違反容疑で捜査している福岡県警などが送還後、容疑が固まり次第、逮捕する方針。

漫画村はインターネット上で作者に無断で漫画を公開するサイトで、2016年ごろに開設された。数万点の作品が掲載され、18年4月に閉鎖するまで延べ6億人以上が利用したとみられる。コンテンツ海外流通促進機構の推計によると、同サイトの著作権被害は約3千億円に上る。

複数の大手出版社や漫画家が容疑者不詳のまま刑事告訴し、福岡県警などが著作権法違反容疑で捜査。元運営者は出国して所在が分からなくなり、同県警などが情報収集を続けていた。

入管によると、元運営者は今月7日、マニラ空港から香港に向かおうとしていたところを見つかり、マニラの入管施設に収容された。

漫画村の問題がきっかけとなり、国内では海賊版サイトの規制強化が議論された。政府は18年4月、漫画村を含む3つの海賊版サイトへの接続を遮断する「ブロッキング」を行うのが適当とする対策を決定。漫画村は同月に閉鎖した。

海賊版サイトは海外の複数のサーバーを経由するなどして配信元を隠すケースが多く、一般的に運営者の特定は難しい。漫画村については、配信を中継していた米国企業が日本の弁護士の求めに応じて開示した資料から元運営者が特定された。

ただ、海賊版対策は道半ばだ。政府の有識者会議でブロッキングの是非が議論されたが、結論はまとまらず、会議は18年10月に無期限延期になった。漫画などのダウンロードを違法とする著作権法改正案も浮上したが、「ネット利用が萎縮する」といった声が相次ぎ、19年の通常国会への提出は見送られた。

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