部品の95%を即日発送に DMG森精機 三重で新倉庫

2019/7/9 19:42
保存
共有
印刷
その他

DMG森精機は9日、主力の伊賀事業所(三重県伊賀市)で工作機械の部品倉庫を稼働させた。倉庫は奈良県から移管し、補修部品の収容能力を5割増やした。倉庫内で必要な部品を自動で取り出し、部品の95%は顧客の発注後24時間以内に発送できるという。

新倉庫には自動で部品を取り出すシステムを導入した(三重県伊賀市)

「新規や(機械の更新に伴う)継続受注を獲得する要素の7~8割は部品がきちんとあることだ」。森雅彦社長は9日の開所式でこう強調した。工作機械は10年以上使うことも珍しくない。そのため、補修などで交換する部品がなかったり時間がかかったりすれば、顧客が工作機械を更新する際に他社製へ切り替えるリスクがある。

倉庫内の部品は電子タグで管理し、出荷作業の自動化を進めた。顧客から発注があった部品の95%は、24時間以内に国内外へ発送できるという。9月から本格稼働する。

米中貿易摩擦などを背景に2018年秋以降、工作機械の受注は停滞している。森社長は「目先1年は厳しい受注環境が続く」とみている。過去の受注残があるため19年12月期の連結売上高は5000億円と、前期比横ばいを見込むが「今の受注環境が続いた場合、20年12月期は10~15%ほど減収にならざるを得ない」という。

同社は9日から始まった新製品の展示会で複雑な加工を1台でこなす「5軸加工機」などを前面に打ち出した。顧客が複数の作業を1台でできるメリットは大きい半面、仮に機械にトラブルが生じると仕事全体が滞りかねない。高性能の工作機械を拡販するためにも、改めて新倉庫の稼働でアフターサービスに磨きをかける。(池田将)

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]