関西みらいFG、神戸と大津に法人拠点 職業紹介事業に参入

関西みらいフィナンシャルグループ(FG)は10月、法人関連サービスを一括提供する拠点を神戸市と大津市に設置する。グループの情報網を活用してビジネスマッチング件数を2021年度に1000件増やすほか、職業紹介事業にも参入する。関西みらいFGは昨年4月に本格稼働した。グループの強みを一括提供する拠点を増やし、統合効果をアピールする。
菅哲哉社長が日本経済新聞社の取材に応じ、「顧客にとって経営統合で何が変わったかが重要だ。統合の効果を『見える化』し、存在感を高める」と話した。
10月に開設するのは、主要顧客の中小企業を幅広く支援する「ビジネスプラザ」。計3拠点で関西みらいFGの営業全域をカバーし、親会社のりそなホールディングス傘下のりそな銀行などの情報や信託機能を含めて提供する。
ビジネスプラザを中心に10月には職業紹介事業に参入する。人材派遣会社と提携し、顧客のニーズに合った人材を紹介する。傘下の関西みらい銀行では7月に事業承継を支援する融資を開始。10月からは創業支援窓口を順次設ける。