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埼玉県、秩父の酒で観光磨く ツアーやイベント開催

埼玉県や県物産観光協会は酒蔵などと連携し、酒を活用した観光振興に乗り出す。新商品の開発を支援したり、酒をテーマにした観光ツアーを企画・販売したりする。日本酒やウイスキーなど主要な5種類の酒を生産している秩父中心に、酒を埼玉県の地域ブランドとして磨き、県内外からの誘客につなげる。

県物産観光協会は酒をテーマにした観光ツアーの販売を始めた。酒と地元グルメを楽しみながら地域を巡ってもらう。27日には松岡醸造(埼玉県小川町)、8~9月にはクラフトビール「コエドビール」の工場(埼玉県東松山市)や武蔵ワイナリー(同小川町)、9月には兎田ワイナリー(同秩父市)などを訪れるツアーを開く。秋からは日本酒の仕込みが本格的に始まるのに合わせ、酒蔵の見学プランを企画する予定だ。

料金はいずれも飲食代を含めて約7千~9千円前後のプラン。工場や酒蔵の見学、試飲に加え「経営者から酒造りについて話が聞けるのも、ツアーならではの魅力だ」(同協会)という。埼玉県は首都圏からの交通利便性が高いが、そのために観光客の滞在時間が短く、宿泊する人が少ないという課題を抱える。今回のプランは日帰りだが、酒蔵で早朝の仕込み作業を見学してもらうなどして「宿泊の動機づけとなるコンテンツの企画も検討する」(同協会)。

実は日本酒の出荷量が全国5位を誇るなど酒の生産が盛んな埼玉県だが、酒の産地としてはそれほど知られていない。特に秩父地域は英国の品評会で世界最高賞を3年連続で獲得したウイスキー「イチローズモルト」をはじめ、ワインやビール、日本酒、焼酎といった主要な5種類の酒を生産している珍しい地域だ。埼玉県は19年度から「ちちぶ乾杯共和国」と銘打ち、酒所として秩父の知名度を上げるプロジェクトを始める。

9月には秩父地域おもてなし観光公社(秩父市)を中心に、地元の商工会議所や自治体、酒造会社が連携し、地元の酒を集めるキックオフイベントを開く。秩父地域の酒を材料にした菓子など新商品の開発や販路開拓も支援する。埼玉県は既に商品アイデアなどを募り、支援する事業を選定中だ。100万円を上限に、原材料や研究開発にかかった費用を補助する。

秩父地域の18年度の入り込み観光客数は965万4000人だった。酒所を巡るツアーやイベントを組み合わせて若者や外国人などの誘客や、観光消費額の増加につなげる。酒を切り口にした観光振興策を秩父地域で軌道に乗せ、将来は県内全体で展開したい考えだ。

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