時速360キロ、分断の英国をつなげるか
(グローバルViews)
欧州総局 佐竹実
[有料会員限定]
英国の南北をつなぐ高速鉄道「HS2」が、2026年の営業開始に向けて動き出した。最高時速360キロでロンドンと北部スコットランドなどを結び、地方経済の活性化も期待されている。このほど締め切られた車両の入札には、日立製作所などが名乗りを上げた。だが、英国は欧州連合(EU)離脱を巡る混乱のまっただ中にあり、スコットランドは英国からの独立もちらつかせている。まだ見ぬ高速鉄道は、離脱か残留かで分断するこの国をつなぎ...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1824文字

いま大きく揺れ動く、世界経済。 自分か。自国か。世界か。このコラムでは、世界各地の記者が現地で起きる出来事を詳しく解説し、世界情勢の動向や見通しを追う。 今後を考えるために、世界の“いま”を読み解くコラム。