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J1首位を快走 FC東京を待ち受ける試練の秋
サッカージャーナリスト 大住良之

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2019/7/11 6:30
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出場機会が減っていた元日本代表DF太田宏介が7月に入って名古屋グランパスに移籍。その穴はG大阪から元韓国代表DF呉宰碩(オ・ジェソク)を補強して埋めたが、森重と鉄壁のセンターバック・コンビを組んできた元韓国代表DF張賢秀(チャン・ヒョンス)もサウジアラビアのアルヒラルに移籍することになりそうなのが不安材料。しかしセンターバックにはU-22日本代表として6月のトゥーロン国際大会で見事な守備のリーダーぶりを見せた岡崎慎がいるので、大崩れの要因にはならないだろう。

FC東京にとって、それ以上の懸念材料は、8月下旬から11月上旬までの「アウェー8連戦」だろう。Jリーグはホームとアウェーを交互に行うのが通例。今季のFC東京がこんな日程になってしまったのは、ラグビー・ワールドカップの影響だ。

ラグビーW杯で2カ月もホーム使えず

9月20日に開幕し、11月2日に日産スタジアム(横浜国際総合競技場)で決勝を迎えるラグビー・ワールドカップ。FC東京がホームとしている味の素スタジアム(東京スタジアム)は、この大会のメイン会場で、全48試合中の8試合が行われ、大会の1カ月前から大会が終わる11月上旬まで完全に使えなくなる。そのため、FC東京は8月17日の第23節サンフレッチェ広島戦を最後に3カ月もアウェーでだけ戦うことになり、その次のホームゲームは11月23日、第32節の湘南ベルマーレ戦となる。

6月23日の仙台戦に敗れ、肩を落とすFC東京イレブン。アウェーでは今季7試合で勝ち点9しかあげていない=共同

6月23日の仙台戦に敗れ、肩を落とすFC東京イレブン。アウェーでは今季7試合で勝ち点9しかあげていない=共同

ラグビーのワールドカップには全国で12スタジアムが使われる。Jリーグのホームスタジアムも6つ含まれるが、大会の全期間で使えないのは味の素スタジアムと横浜Mの日産スタジアムだけ。しかし横浜Mはこの間同じ横浜市のニッパツ三ツ沢球技場でホームゲームを開催するので、ホームとアウェーでほぼ交互に戦うことができる。

実はFC東京は「アウェー8連戦」に備え、リーグ前半戦のうちにホームゲームを「貯金」してきた。第18節までにホームで11試合を消化してきたのだ。そしてこのホームでの圧倒的な強さが現在の「首位」というポジションをFC東京に与えた。11戦でなんと10勝1敗、総勝ち点39の実に76.9%に当たる30点をホームで記録しているのだ。この間のアウェー7戦の成績は2勝3分け2敗。わずか勝ち点9であることが、遠征続きの負担というだけではない「アウェー8連戦」への不安要素となっている。

今後、FC東京を脅かす最大の存在と見られるのがJリーグ3連覇を目指す川崎フロンターレ。今季もアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で出遅れたものの、第18節まで13戦負けなしで3位まで上げてきた力は、さすがにディフェンディング・チャンピオンと思わせるものがある。第19節、7月14日の直接対決(味の素スタジアム)は、大きな注目だ。

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