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J1首位を快走 FC東京を待ち受ける試練の秋
サッカージャーナリスト 大住良之

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2019/7/11 6:30
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Jリーグは「折り返し」を過ぎ、7月7日までに全34節中の18節を消化した。FC東京が12勝3分け3敗、総得点28、総失点13、勝ち点39というすばらしい成績で、2位横浜F・マリノス(勝ち点33)以下に大差をつけて首位を快走している。

長谷川健太監督が就任して1年目の昨年も、FC東京は前半戦の第17節まで10勝4分け3敗、勝ち点34で2位だった。FWディエゴオリベイラが得点を量産し、初優勝も夢ではないと思われた。しかしシーズン後半は大失速。17戦で4勝4分け9敗、勝ち点を16しか積み上げることができず、結局6位に終わった。

7月7日のG大阪戦の後半、ディエゴオリベイラのゴールをアシストし、高萩(左)と抱き合って喜ぶFC東京・永井。眠っていた才能が覚醒したようだ=共同

7月7日のG大阪戦の後半、ディエゴオリベイラのゴールをアシストし、高萩(左)と抱き合って喜ぶFC東京・永井。眠っていた才能が覚醒したようだ=共同

今季も同様の懸念はあった。前半の好成績を支えてきたのは、「17歳」のMF久保建英だったからだ。GK林彰洋、DF森重真人、MF橋本拳人を軸とする守備は鉄壁。MF高萩洋次郎、東慶悟、FWディエゴオリベイラ、永井謙佑らが並ぶ攻撃陣も、運動量が多く、コンビネーションも良い。しかしその攻撃をまとめ、決定的なチャンスを次々と生みだしてきたのが、久保だった。

昨年の後半を横浜Mへの期限付き移籍で過ごし、J1での初得点も記録して戻ってきた久保は、短期間でフィジカルが見違えるように強くなり、今季は開幕から完全に攻撃の中心となった。しかし6月4日、18歳の誕生日とともにFC東京を離れ、スペインのレアル・マドリードとの契約が発表された。

久保はコパアメリカ(南米選手権)出場の日本代表に選出され、2得点を記録した6月1日の第14節、大分トリニータ戦を最後にチームを離れた。その後FC東京は今季初の連敗。「やはり久保抜きでは、昨年と同じことになるのか……」と誰もが心配したことだろう。

久保建移籍の不安を吹き飛ばした永井

そんな不安を吹き飛ばしたのはFW永井だった。「首位攻防戦」となった第17節、6月29日の横浜M戦で1得点2アシストの活躍で4-2の勝利に導き、続く第18節、7月7日のガンバ大阪戦も、2得点を記録して3-1の勝利をもたらした。

永井はJリーグ随一といっていいスピードをもつストライカー。2012年ロンドン五輪で日本をベスト4に導いた後、日本代表にも選ばれたが、定着はできなかった。しかし、ことし6月に日本代表に追加招集で選ばれると、エルサルバドル戦で2得点。眠っていた才能が30歳を過ぎて完全に覚醒した。

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