2019年8月18日(日)

DeNA、京都などでタクシー配車アプリ 迎車時間短く
日米中の大手と競争激化

2019/7/8 20:00
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ディー・エヌ・エー(DeNA)は8日、大阪府と京都府でタクシー事業者と連携し、人工知能(AI)を使ったタクシーの配車サービスを始めたと発表した。同様のサービスは関西では米ウーバーテクノロジーズなどが先行している。競争が激化するなか、DeNAは他社と比べ迎車時間を短縮できると訴え、インバウンド(訪日外国人)などの需要を取り込む。

21日までは大阪・京都市内でMOVのラッピングタクシーが走る

サービス「MOV(モブ)」の利用者はまずスマートフォンなどにダウンロードしたアプリの地図で迎車を希望する場所を指定する。配車システムが最も近くを走行中のタクシーを自動的に選別し、運転手に通知する。

MOVのサービスは2018年4月に神奈川で、12月に東京で提供を始め、現在は計約9500台のタクシーと連動している。大阪では近鉄タクシーなど3社と、京都は都タクシーなど9社と提携した。参加台数は非公表だが「将来は全国で2万台程度に増やしたい」(DeNAの中島宏・常務執行役員)という。

インバウンドが増える大阪と京都は配車アプリ会社には魅力的な市場で米ウーバーテクノロジーズや、中国の滴滴出行とソフトバンクが出資するDiDiモビリティジャパンなどが参入。「競争が激化しており、特定のアプリの独壇場にはなっていない」(業界関係者)

激戦市場でDeNAが違いを訴えるのが迎車までにかかる時間だ。同社は通知を運転手に直接送るため、タクシー会社経由の他のサービスと比べて時間を短くできるという。神奈川県と東京都では配車件数の60%以上を5分未満に抑えているとしている。一般的には5~6分を超えると利用者は長いと感じるという。今後はAIで乗客が多そうな地域を予測し、タクシーに知らせるといった施策も検討する。

交通系ICカードなど日本独自の決済方法に対応した点も外資系サービスとの違いとして打ち出す。もっともウーバーやDiDiなど外資系のサービスは訪日前にアプリをダウンロードできるといった利点もある。

今後も関西ではインバウンドの拡大が続く見通し。配車アプリの主導権を巡る「大阪夏の陣」はますます熱を帯びそうだ。

(高崎雄太郎)

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