2019年8月25日(日)

クラリオン、自動車の遠隔出庫システムを国内初公開

2019/7/8 16:23
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フランス・フォルシアグループ傘下のクラリオン(さいたま市)は8日、自動車の自動遠隔出庫システムのデモを公開した。国内でのデモは初。スマートフォンで指示を出すと持ち主の元へ無人で移動する。自動車各社が開発を進める安全運転の先進支援システム(ADAS)の一環として自技術を提供していく考え。

クラリオンが開発した自動遠隔出庫システム「Long Range Summon(ロング・レンジ・サモン)」は約1年かけて開発した。クラリオンが持つカメラを使った外界認識技術と、カーナビゲーションシステムに使う位置情報制御技術などを応用。カメラなどと自動車部品を連携する技術は日立オートモティブシステムズ(茨城県ひたちなか市)が提供する。

長距離呼び寄せシステム「Long Range Summon(ロング・レンジ・サモン)」の実演でスマートフォンで車を操作するクラリオンの川端社長(8日午後、さいたま市)

長距離呼び寄せシステム「Long Range Summon(ロング・レンジ・サモン)」の実演でスマートフォンで車を操作するクラリオンの川端社長(8日午後、さいたま市)

新システムを搭載した乗用車は自らが走ったルートを記録する機能を持つ。自動車に配置された4つのカメラで周囲360度の状況を確認するのと同時に、車体の12カ所に設置されたソナーセンサーで周辺の状況を把握する。100メートル四方の範囲のルート情報が記録可能で、一度走ったルート上であれば自動車を無人で走らせられる。

ドライバーがスマホの専用アプリで車を呼び寄せると、クラリオンのサーバーを通して自動車にドライバーの現在位置が知らされる。自動車は自動的に起動しドライバーの元へ向かう。記録にはない障害物や歩行者は次世代センサー「LiDAR(ライダー)」が検知し、避けて通行したり停車したりして事故を回避する。

大型ショッピングモールの駐車場などで使えば買い物後に車まで歩いて移動する必要がなくなる。新技術は「レベル4(人が運転に介在しない)自動運転車に向けたもの」にあたり、車が視認できない距離から遠隔操作するシステムの公開は国内初という。今後は走行ルートデータをより広範囲にわたって記録できるようにし、一般道を走れるように改良していく。

(高木雄一郎)

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