千代田化工、米LNG納期3カ月延期 完工時にボーナス

2019/7/8 16:22
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経営再建中の千代田化工建設は8日、大規模損失の主因となった米国の液化天然ガス(LNG)プラントについて納期を延期すると発表した。新しい納期通りに工事が進めば、インセンティブ(成功報酬)を受け取れる内容に発注元との契約を見直した。予定に間に合えば、2020年3月期の連結純利益予想(60億円)のプラス要因となる可能性がある。

千代田化工が米ルイジアナ州で建設するLNGプラント(キャメロンLNG社提供)

千代田化工は人手不足と労働者の低い定着率によって現場の生産性が上がらず、米国で建設中のLNGプラントの工期が遅延。19年3月期の連結最終損益が2149億円の赤字になった。

筆頭株主の三菱商事などが出資するキャメロンLNG社と契約内容の見直しで合意した。もともと19年10~12月、20年1~3月の引き渡しを想定していた建設中の2つのプラントの納期を3カ月ずつ後ろにずらし、20年1~3月、4~6月の引き渡しを予定する。

千代田化工は契約見直しによってスケジュール通りに工事が進めば、プラントが完成した際などにインセンティブを受け取れる。さらに工事が遅れた場合に発注元に支払う必要がある遅延賠償金も、納期が延期になったことで発生する可能性も低下した。

千代田化工はインセンティブを確実に受け取って、前期に計上していた損失の補填に充てたい考え。ただ、建設現場の生産性は依然低いままで、納期通りに工事が進むかは不透明さも残る。さらに工事が遅延すれば、新たに損失を計上する可能性もある。

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