国連安保理、リビア停戦に尽力を 報道声明
【ニューヨーク=大島有美子】国連の安全保障理事会は5日、リビアの首都トリポリ近郊の移民収容所への空爆を非難し、当事者に停戦を求める報道声明を発表した。「全ての当事者が急いで事態を沈静化し、停戦に尽力する必要がある」と強調した。
2日の空爆では53人が死亡、130人が負傷した。声明は攻撃の実行犯については明示しなかった。トリポリを拠点とする暫定政権は東部の武装組織「リビア国民軍(LNA)」が空爆したと批判している。一方、LNAは否定している。
国家が分裂状態にあるリビアでは、国連が事務総長特使を置いて各勢力の仲介役を担っている。安保理は声明で「当事者は直ちに国連の調停の枠組みに戻るべきだ」と強調した。