2019年7月17日(水)

地域枠出身者、5病院で不適切採用

社会
2019/7/5 20:42
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都道府県から奨学金を貸与される見返りに卒業後は一定期間、指定された地域で医療に従事する大学医学部の地域枠制度を巡り、東京医科大病院(東京都)を含む5つの病院が2018年度中、勤務地制限に反する地域枠出身者を研修医として採用していたことが5日分かった。厚生労働省は不適切な採用だったとして、これらの病院への補助金減額を検討する。

医師不足地域の解消に向け、医学部は地域枠に限って臨時の定員増が認められてきた。勤務地制限を無視した採用や就職は、制度の形骸化につながる恐れがある。

厚労省によると、不適切採用をしていたのはほかに、新松戸中央総合病院(千葉県松戸市)、相模原協同病院(相模原市)、製鉄記念広畑病院(兵庫県姫路市)、沖縄県立南部医療センター・こども医療センター(沖縄県南風原町)。東京医科大を含め、国からそれぞれ1千万円前後の補助金が交付されている。

東京医科大病院と新松戸中央総合病院は、茨城県が設けた地域枠の学生を採用。製鉄記念広畑病院は高知県の地域枠の学生、相模原協同病院と沖縄県立南部医療センター・こども医療センターは宮崎県の地域枠の学生を採用していた。

東京医科大病院に採用された地域枠出身の女性は茨城県に奨学金を返済。県の聞き取りに「都内にある祖母が開業した医院を継ぎたい。都内の病院で臨床研修をして人脈を早く築きたい」と理由を説明。新松戸中央総合病院に採用された地域枠出身者は「母親の具合が悪いので、そばにいたい」と話したという。〔共同〕

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