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米キャタピラー、無人建機を大成建設と開発

人手不足が課題の建設業界で、無人で作業する建設機械の開発を競い大手メーカーが火花を散らしている。米キャタピラーの日本法人は大成建設と組み、無人でも土の積み込みなどができる油圧ショベルを開発した。国内ではコマツも無人で動く建機の開発に着手している。世界の建機大手2社が開発を加速することで、普及に弾みがつきそうだ。

キャタピラージャパン(横浜市)は5日、土を積み込む作業などを無人化した油圧ショベルの実証実験を三重県東員町で公開した。ダンプトラックに一定量の土を積み込む工程を自動化し、センサーで安全を確保しながら人が動かすダンプと共同作業をする。

採石場に囲まれた実証実験の現場では「CAT」ロゴの黄色い車体が10トンぎりぎりまで土を載せると人の操作と同じようにダンプの土をならし、ホーンを鳴らして前に進むように促した。油圧ショベルの無人化を現実化させた技術の1つが、油圧ショベルの「電子化」だ。

最新モデルでは、バルブなどの主要部品を全て電子的に制御することで、無人でも違和感のない動きができるようになる。新たな機能の追加は建機のソフトのアップデートで実現する。

大成建設技術センターの青木浩章チームリーダーは「土の積み込み作業など現場では汎用的な作業も結構多い」と話す。今回は建機が横に移動しながら土を掘る動作などをプログラミングしたが、今後は人工知能(AI)なども使いながら、自律的に稼働できるよう精度を高める。

今回開発した油圧ショベルの商用化は現時点では未定だが、2020年にはまず道路を踏み固める「コンパクター」を自動化し商用化する。キャタピラージャパンのハリー・コブラック代表執行役員は「建設業界のデジタル化が避けられず、無人建機を活用する未来が来る」と指摘する。

同業他社の動きも活発だ。コマツが18年に画像認識や人工知能(AI)を使って自律的に作業できる建設機械を開発し、早期の実用化を目指しているほか、日立建機も21年にも無人の道路機械を実用化する。「完全無人」の実現は少し先の未来だが、世界大手の建機メーカーの開発競争熱が高まることで、現実味を帯び始めている。(西岡杏)

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