高専卒起業家から後輩へ 「地方から海外に挑め」
フラー・渋谷修太社長 後編(日経STARTUP X)

2019/7/12 6:30
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ソフト開発を手掛けるフラー(千葉県柏市)の渋谷修太社長は新潟県出身で長岡高専卒。地元に貢献したいとの意識は強く、新潟市に支社を設け、母校との連携にも力を入れる。一方で優秀な高専生は早くから海外に挑戦すべきだと説く。動画配信サイト「Paravi(パラビ)」の日経オリジナル番組「日経STARTUP X」に出演した渋谷社長は、スタートアップが東京に目を向けがちな風潮に一石を投じる持論を展開した。

フラーは現在、連携する長岡高専の生徒に対するアプリ開発などの実践教育を手掛けている。学校で身につけた技術を応用する手立てを示すだけでなく、起業家マインドを醸成する目的もある。校内の図書館には渋谷社長が薦める本を紹介するコーナーも設置。これらの連携を通じて「ピュアで優秀な高専生の視野を広げ、自信をつけてあげたい」と渋谷社長は語る。フラーは全国的に有名な長岡の花火大会のアプリを開発し、受託したお金で花火を打ち上げているが、こうした地元愛も連携の背景にある。

渋谷修太(しぶや しゅうた)1988年生まれ。長岡高専を卒業後2009年に筑波大に編入学。11年グリー入社。同年に茨城県つくば市でフラーを創業、代表取締役最高経営責任者(CEO)に就任。

渋谷修太(しぶや しゅうた)1988年生まれ。長岡高専を卒業後2009年に筑波大に編入学。11年グリー入社。同年に茨城県つくば市でフラーを創業、代表取締役最高経営責任者(CEO)に就任。

日本各地の地方に分布する高専で学んだ経験から、渋谷社長は「IT企業は東京に拠点を置く必要はない」と話す。環境のいい地方で仕事に集中する職住近接を勧め、東京一極集中の風潮とは一線を画す。一方で高専生に強く提言したいのは海外への挑戦だ。高専を卒業後、日本の大学に編入学する生徒が多くを占めるが「直接、米国などの大学に編入学したらいいのでは」と指摘する。早くから世界を目にした高専出身者が日本に戻って活躍し、さらには地元にも貢献するような「グローカル」を最近は意識するようになったという。

(2019年6月19日収録)

全編を動画配信サイト「パラビ」で配信しています
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