2019年8月21日(水)

テンセント、未成年向けゲームを一段と制限 政府配慮

アジアBiz
2019/7/5 19:30
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【広州=川上尚志】中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は7月から、スマートフォン向けのゲームについて未成年の利用時間帯を制限した。人気ゲームが対象で、午後9時~午前8時までは利用できないようにした。ゲームの悪影響を懸念する中国政府の意向をくみ、自主規制を一段と強めた。

テンセントは拡張現実(AR)を使ったゲーム「一起来捉妖」で7月から、午後9時~午前8時に未成年が利用できないようにした

テンセントは4月に提供を始めた中国版「ポケモンGO」と呼ばれる新作スマホゲーム「一起来捉妖」で利用時間を制限した。

同ゲームは拡張現実(AR)を利用し、様々な場所を歩き回りながらスマホの画面に現れる妖怪を捕まえて遊ぶもの。主に夜間の利用に制限をかけることで、未成年が外出することを防ぐ狙いがあるとみられる。今後、他作品でも利用を制限する可能性がある。

テンセントは従来、未成年のゲーム利用の制限を強めてきた。3月には主力ゲーム「王者栄耀」などを対象に、13歳未満の子どもが利用登録をする際に、保護者の許可を必要とする仕組みを主要都市で導入した。

さらに5月には人気の戦闘ゲーム「プレーヤーアンノウンズ・バトルグラウンズ(PUBG)」の中国版サービスを終了した。血しぶきを出すような描写などを無くした同種の新ゲームへの移行を利用者に案内した。

テンセントが相次いで未成年に配慮した取り組みを打ち出す背景には、中国当局の意向がある。ゲームの新作を発売するためには当局の審査を通る必要があるが、2018年3月に審査が突然凍結され12月まで再開されなかった。審査の再開後は基準が厳しくなり、新作ゲームを発売しづらくなったとされる。テンセントは売上高の約3割をゲーム事業が占める。今後も政府の意向に沿い、利用者獲得を目指す難しい選択を迫られる。

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