農作物に脅威のガ、日本に侵入 鹿児島で幼虫を確認

2019/7/5 12:04
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農林水産省は5日までに、鹿児島県南九州市の農場で、イネやトウモロコシに寄生する害虫のガ「ツマジロクサヨトウ」の幼虫が日本で初めて見つかったと発表した。このガは熱帯地域の南米が原産で、アフリカやアジアで急速にまん延。幼虫が農作物の葉や果実を食い荒らし、猛威を振るっている。

ツマジロクサヨトウの成虫の雄(植物防疫所ホームページより)=共同

侵入確認を受け、農水省は農薬による防除に取り組むとともに、他の農場に対して早期発見を呼び掛けている。

南九州市では、飼料用トウモロコシから見つかった。県が近隣自治体でも調査すると、似た虫の報告が寄せられ、確認を急いでいる。

幼虫は体長3~4センチで、寄生植物はサトウキビ、サツマイモ、トマトなども含む80種類以上にわたる。繁殖能力と、1晩で約100キロ飛べる移動能力の高さが特徴という。

東南アジアに続いて1月には中国でも初めて見つかり、農水省によると、6月までに計15省へ分布が拡大していた。大陸からの風で日本に飛来した可能性があるという。

近年トウモロコシ生産が大きな打撃を受けたアフリカでは、ガに殺虫剤への耐性が生じ、完全な排除が難しくなっている。

農水省は「海外では農薬の散布頻度が増え、耐性につながった。有効な農薬を適切に使えば駆除できる」と説明。ガが嫌がる作物や天敵となる虫なども調べ、対策に役立てるとしている。

〔共同〕

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