FNNのニュースメディア、広告入札の新システム導入
フジテレビ系列28局で構成されるフジニュースネットワーク(FNN)は2019年7月3日、デジタルニュースメディア「FNN.jpプライムオンライン」がプログラマティックなインターネット広告の取引を最適化する目的で、「FLUXヘッダービディングソリューション」の本格運用を同日に開始したと発表した。

ヘッダービディング(ヘッダー入札)とは、ユーザーがウェブサイトにアクセスし、ウェブサイトのヘッダー情報(HTML上に記載された各種の属性情報)が読み込まれるタイミングで、複数のSSP(サプライサイド・プラットフォーム)などの広告プラットフォームに、同時に広告リクエストを送信する仕組み。FNNは、FLUXヘッダービディングソリューションを通じて、約10社の広告プラットフォームと同時に接続する。
ファクスやメールを使った一括見積もり依頼のようなイメージで、広告主に一括で問い合わせを送り、各社から返答を受け取る。これまでインターネットの広告取引では、まずA社に確認し、条件が合わなければB社に確認するという、いわゆる「ウォーターフォール」と呼ばれる形式が主流だったという。
FNNは19年6月24日からFLUXヘッダービディングソリューションの試験運用を行っていた。今回、本格運用を開始して、より公平な広告入札の機会を創出し、自社サイトの広告在庫を最大限活用することを目指す。
(日経 xTECH/日経ニューメディア 長谷川博)
[日経 xTECH 2019年7月3日掲載]