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難波騎手、100勝達成 多くの「絆」が後押し

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2019/7/6 6:30
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現在、障害戦を中心に活躍中の難波剛健騎手(36)が5月18日、新潟1レースのオールマンリバーで中央競馬通算100勝を達成しました。2001年デビューの難波騎手にとっては19年目での達成です。決して早くはないこの記録達成を迎えたこれまで、そしてこれからについて難波騎手に伺いました。そこで見えてきたものは「様々な絆」でした。

――記録達成おめでとうございます。

「素直にうれしかったです。ただ着差が着差(頭差)だっただけに、ゴール前はかなり力が入りました。その前の99勝(4月27日新潟・マイブルーヘブン)を勝った時から、いいリズムで乗れているなという感じがありましたので、その流れでくることができたということもあります。今年は僕としてはこの時期で障害4勝とそこそこいいですし、プラス平地も(5年ぶりに)勝って、障害の騎乗数もいいペースで乗れているので、本当にありがたいと思っています」

5月18日に通算100勝を達成した難波剛健騎手

5月18日に通算100勝を達成した難波剛健騎手

――デビュー時は好スタートでしたね。

「当時は3キロの減量もありましたし、師匠の高橋成忠先生がバックアップしてくださいましたからね。本当は(その当時)もっと、がむしゃらに貪欲に結果を残しておかなくてはならなかったのですが、今思えば僕自身、(高橋成)先生に甘えていました。若いころというのは、それがなかなか分からなかったんですね」

――3年目には前年の20勝から11勝と勝ち星が減りました。

「減量が3キロから2キロ、1キロと減るに従って、乗る数も勝利数も減っていきました。危機感は感じてはいたものの結局、所属厩舎があることに甘えていたのだと思います。当時は自分なりに頑張っていたつもりでしたが全然でしたね。もっと頑張っていなくてはいけませんでした」

高橋成先生がつないでくれた騎手人生

――危機感に真剣に向き合い出したのは?

「いよいよ高橋成先生の定年が近づいてきたときです。乗っているのも高橋成厩舎の馬ばかり。1年に1勝するかしないかという感じが何年か続いていたので、そのときですね。そこで(これまでも乗っていた)障害レースに本腰をいれていこうと思っていたときに吉岡(八郎)先生=引退=のメイショウチョイス(09年6月20日阪神・障害未勝利)という馬で勝てたことがきっかけで、自分は障害で生きていくと心に決めました」

――苦しい時期が長く続きながらも、騎手として生きるモチベーションとなったものは?

「それは師匠である高橋成先生が僕の知らないところで馬主さんに頭を下げていただいてつないでくれた乗り役人生を、ちょっと成績が出ないからと投げ出すことはできないという気持ちでした」

――高橋成先生との絆は本当に深いですね。

「本当にかわいがっていただきました。デビューしてから(高橋成調教師引退までの)10年お世話になりましたが、たくさん乗せていただき、勝たせていただきました。あまり表には出さない方でしたが、背中から伝わる人情味や温かさは感じていました。だからこそ、(高橋成)先生につないでいただいた騎手人生、どこかで花を咲かせたいと思っています」

――12年ごろから障害の成績が安定してきました。

「もちろんまだまだ続くことではありますが、多くの馬の調教に携わったり、レースを経験して自分の型ができ上がってきたというか、それ以前のようにただがむしゃらに障害レースに乗ったり障害馬の育成をしたりしていたときとは違い、障害の先輩騎手の教えを聞くなど試行錯誤を重ねてより自分の考えを持っていけるようになったことが大きいですね」

――障害騎手の皆さんの団結力はすごいですね。

「危険の多い障害レースを共に戦っているという仲間意識というのは本当に強いと思います」

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