参院選公示 19歳と20歳の3人「私の1票はこう投じる」

2019/7/4 10:31
保存
共有
印刷
その他

4日公示された参院選は、18歳選挙権の導入から3回目の国政選挙となる。若者の投票率の低迷が続くなか、学生団体の代表などを務める19歳と20歳の大学生3人に「私の1票はこう投じる」を語ってもらった。

●「多様な生き方認める社会に」

大山友理さん(19)=学生団体「Women's innovation」代表(津田塾大2年)

「Women's innovation」代表の大山友理さん

「Women's innovation」代表の大山友理さん

高校時代に学生団体を立ち上げ、社会で活躍する女性を取材してブログで発信したりトークイベントを開いたりして、若い世代にロールモデルを紹介している。女性の働き方に関心を持ったのは、中学3年の時に父が大病を患ったのがきっかけ。母が私たちを育てながら家族を養える仕事を探したが見つからず、女性が働く環境の厳しさを実感したからだ。

女性議員をインタビューした際、家族の全面的なサポートがなければ議員活動は続けられず、2期目の立候補を諦める人もいると聞いた。世の中はバリバリ働いて子育ても両立できる人ばかりではない。性別に関係なく誰もが活躍できる社会にしていくには、まず政治の仕組みから変える必要があると思う。

参院選の候補者にはぜひ選挙活動を工夫してほしい。選挙中はあちこちで街頭演説が行われるが、時間がなければ足を止めにくいし、SNS(交流サイト)投稿の多くも活動報告だけで他候補との政策の違いが見えにくい。参院選の被選挙権は30歳からだが、19歳の私には30歳の人が何を考えているか正直分からない。逆もそうだと思う。被選挙権年齢が引き下がれば、若者にとって政治がもう少し近い存在になるかもしれない。

●「政治から若者に歩み寄って」

佐藤柊さん(20)=市民活動団体「せんだい未来会議」代表(東北福祉大3年)

「せんだい未来会議」代表の佐藤柊さん

「せんだい未来会議」代表の佐藤柊さん

若者の投票率の低さから、よく「若者の政治離れ」といわれるが、私は「政治の若者離れ」だと思う。若い政治家が増え、若者向けの政策を進めるなど政治の方から寄っていけば、若い有権者も反応するはずだ。

私は秋田県出身だが、秋田県は人口100万人を切り、地元への危機感を強く抱いている。現在住んでいる仙台市でも若い世代の人口流出は大きな課題になっている。自分の中で政治への関心が高まり、議員インターンシップなども経験したが、様々な活動の中で若者向けの政策の少なさを実感した。

代表を務めている市民活動団体「せんだい未来会議」では、若者の声を政治に届ける活動をしている。街頭インタビューなどで10~30代に理想の街の姿を聞き出し、起業しやすい環境整備や子育て支援など政策提言をまとめた。市長や市議に提出し、若い世代の意見を市政に反映してもらうのが目的だ。

最近は各党ともに若者に身近なSNSの活用を進めているが、若者の政治への関心を高めるには、小手先の対策ではなく政策そのものが必要だと思う。今回の参院選でも若者向けの政策に注目し、私の1票を投じたい。

●「10年後を見据えた投票を」

山野裕聖さん(20)=NPO法人「ドットジェイピー」大阪エリア代表(甲南大3年)

「ドットジェイピー」大阪エリア代表の山野裕聖さん

「ドットジェイピー」大阪エリア代表の山野裕聖さん

大学1年の夏、議員と行動を共にする2カ月間のインターンシップを経験したことが、ニュースで見かける程度だった政治に関心を持つきっかけだった。現在は議員インターンシップの実施などを行うNPO法人の大阪エリア代表として、若者が少しでも政治に触れられる機会をつくっている。

政治に関心のない若者が多い理由は、今の生活に不便や不満を感じている人が少ないからだと思う。ただ、若者が政治から遠ざかり、政治家が投票率の高い高齢層への政策を重視すれば、今の若者が将来的に暮らしにくい社会になってしまうことが心配だ。

私が生まれ育った関西は、今秋のラグビーワールドカップや2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)の開催で地域全体が盛り上がるだろう。しかし、ビッグイベントの終了後は景気が悪化するのではないかと不安を感じている。

参院選では景気や教育費負担、子育て支援など注目すべき政策はたくさんあるが、私は10年後の生活や社会がどうなっているのかを重視し、各党の政策を比較して1票を投じたい。各党にはSNSでの発信に力を入れてもらい、多くの若者に政策情報が届くようにしてほしい。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]