飛び降り自殺か、中3死亡 岐阜市教委がいじめ調査
3日午前8時10分ごろ、岐阜市長良西野前のマンションの駐車場で、市内の中学3年の男子生徒(14)が倒れているのを付近に住む女性が見つけ、119番した。男子生徒は意識不明の状態で病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。岐阜北署はマンションから飛び降り自殺した可能性もあるとみて、経緯を調べている。
市教育委員会は同日に記者会見を開き、外部有識者でつくる委員会がいじめに関して調査を始めると明らかにした。
同署によると、マンションは6階建てで、アスファルトの駐車場に制服姿のままうつぶせで倒れていた。死因は出血性ショックで、背骨や骨盤などが折れていた。マンションや駐車場には自由に出入りできたという。
市教委によると、男子生徒が5月末の給食で、嫌いな食べ物を押しつけられたと同級生が担任に説明。担任は押しつけた生徒に指導した。
男子生徒は気にしている様子はなく、6月の生活アンケートでもいじめを受けたとの記載はなかったが、学校側が見守りを続けていたという。2日は普段通りだった。
市教委の早川三根夫教育長は「若く未来ある子どもが悲しいことになり、誠に申し訳ない。原因を究明して、再発防止に努めたい」と話した。
現場はJR岐阜駅から北に約5キロの住宅街にある。〔共同〕