西武HD、軽井沢の会員制ホテルを公開 富裕層向け

西武ホールディングス(HD)傘下のプリンスホテルは3日、長野県軽井沢町で8日開業する会員制ホテル「プリンス・バケーション・クラブ」を報道向けに公開した。「軽井沢浅間プリンスホテル」の部屋48室を会員向けに改装したほか、戸建ての「ヴィラ」タイプ(15棟)や温泉施設を新設した。別荘感覚で使える施設として、富裕層向けにPRする。
会員制ホテル事業は同社で初めて。西武HDの後藤高志社長は報道陣の取材に「軽井沢は日本を代表するリゾート。第1号としてスタートするには軽井沢しかないと確信していた」と述べた。
会員権の販売口数はヴィラタイプが180口(1口1338万円)、ホテルタイプが576口(預託金含めて1口393万円)。年会費や1回ごとの利用料も必要となる。
プリンスホテルは21年までに「軽井沢プリンスホテル ウエスト」を大規模改装し、国際会議の誘致を強化する方針だ。後藤氏は軽井沢での事業展開について「国際的なコンベンションやイベントの会場として発展させたい」と述べた。会員制ホテル新設やウエストの改装費用も含め、2012~21年の軽井沢への投資総額は125億円にのぼるという。