財布・冷蔵庫・クローゼット断捨離 30日で節約習慣

暮らしを整えるといっても、何から手をつけていいか分からない人向けに、30日間に分けて財布や冷蔵庫、クローゼット、家計などを断捨離していくプランを提案。その結果、生活スタイルがシンプルになり、お金がたまる節約習慣を身につけることができる。早速チャレンジしてみよう。
STEP1 財布を整える
クレカやポイントカードはよく使うものだけに絞ると、ポイントが効率良くたまる。月1回も使わないカードは見直して。
財布がスッキリすると残金が把握しやすく、お金を大切に使いたい気持ちに。帰宅後、レシートを取り出す習慣をつけて。

財布に入れるお金は毎週日曜に1万円など、金額とペースを一定に。残金と日数を見てやりくりでき、使いすぎ防止に。
STEP2 冷蔵庫・食材を整える
捨てるついでに、使い切れなかった食材を分析。「苦手な食材」「買いすぎ」など、理由が分かれば次から気を付けられる。

自分が使いやすい1軍の調味料のみに。「これ以外は買っても使い切れない」と自覚し、ムダ買いを改めるきっかけに。
いつ冷凍したか分からない肉や野菜、作り置きのおかずがないか確認。収納方法も見直し、中身が一覧できる工夫を。
調味料や乾物、麺類などは、ストックする量を決め、不足分だけ買い足すよう仕組みづくりを。安価に踊らされないコツ。
事前に献立を決めれば必要な食材だけを買え、ムダがゼロに。日々の献立に悩まずに済み、外食や総菜に逃げることも減る。
食費が整うと、家計全体も整いやすい。無理のない予算を決めてやりくりに挑戦! 食費専用財布を作るのもおすすめ。
STEP3 クローゼットを整える
穴が開いた靴下、古い下着を処分。洗濯の頻度などを考慮し、自分に必要な量を決め、ダラダラと買い足す習慣をやめる。
どんなに高かった服も、着なければ1円の価値もない。不要な服は潔く手放すことで、今買うべき服も明確になる。

使っていないバッグや小物類はメルカリなどで売る道も。売上金で新しいモノを買えば、出費なしで更新可能!
ハンガーをそろえるだけで、服の掛け収納スペースがすっきり整う。ハンガーの数以上に服を増やさないと決めるのも手。

服を掛け収納にすると、手持ち服が一覧でき、コーデもラク。色別に分けて掛けるのも◎。同じような服を買わなくなる。
衣装ケースにありがちな、部屋着に降格した服たち。着ないものも多いはず。お気に入りの1セットを残し、手放して。
今週着た服を振り返り、着用頻度の高い服や好みを分析。買っても着ない服を見極めるチャンス。2~3週間続けても。
1シーズンで服飾費の予算を決めると、買い足すアイテムの優先順位も明確に。計画的な買い物を考えられる。
STEP4 洗面所を整える
メーク道具やコスメは、毎日必ず使うアイテムだけに絞り込んでも、意外に困らない。使い切ってから買う習慣づけを。

旅行や出張時にあると便利な試供品。使わないものは処分し、使うものは見やすく整理。必要以上もらわないことも大切。
タオルは定量を決め、定期的に交換するシステムに。予算の見通しが立ち、よりお得な買い方も考えられる。

自宅に必要な日用品の種類と数を一覧にまとめて。不足しているモノだけ購入すれば、日用品の買いすぎを抑えられる。
日用品のストックリストで、1カ月にかかる費用をざっくり計算し、予算化を。食費と合わせていくらと決めるのも◎。
STEP5 家計を整える
支出の記録のほか、銀行口座やクレカ利用情報などをひもづけられるアプリもある。上手に活用して家計を見える化しよう。
「使う」「ためる」「増やす」と、口座は目的別に分けると管理がラク。生活費用の口座と貯蓄口座はマストで仕分けを。

使ったら即口座から引き落とされるデビットカードは、現金と同じように管理しやすい。ネットショッピングでも使える。
月額利用料がかかるアプリや年会費ありのクレカは解約の検討を。食材宅配などの便利なサービスも、必要かを見直して。
電気やガスは、より安い料金の会社に乗り換えると手間なく節約に。通信費とのセット割などがないかも、探してみよう。

実質2000円の自己負担で、米や肉などの返礼品をもらえるふるさと納税。どんな納税先や返礼品があるか、リサーチを。
格安スマホなら、通信費を大手キャリアの半額以下にできることも。現状のデータ通信量を調べ、シミュレーションを。
帰省、冠婚葬祭、納税など、何月にどんな出費があるかをチェック。予算を確保しておけば、急な出費に慌てずに済む。
(取材・文 大上ミカ)
[日経ウーマン 2019年4月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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