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FRB理事に元陣営幹部 トランプ米大統領が表明

【ワシントン=河浪武史】トランプ米大統領は2日、米連邦準備理事会(FRB)理事に選挙陣営元幹部のジュディ・シェルトン氏と、セントルイス連銀高官のクリストファー・ウォラー氏を指名すると発表した。シェルトン氏は2016年の大統領選で経済顧問を務め、トランプ氏と同じくFRBに利下げを要求している。トランプ氏は人事を通じて金融政策に影響力を強める狙いだ。

シェルトン氏は保守派のエコノミストで、現在は欧州復興開発銀行(EBRD)の米国代表に就いている。16年の大統領選時はトランプ陣営で金融や通貨問題を担当する政策顧問を務めており、長くFRBの理事候補として名前が挙がっていた。

シェルトン氏は6月の米紙のインタビューで「できうる限り早く、政策金利を引き下げるべきだ」と主張し、トランプ氏と同じく金融緩和を求める姿勢を鮮明にしている。FRBは正副議長を合わせて理事ポストが7つあるが、現在も2つが空席だ。同氏が理事に就任すれば、FRBは金融緩和に傾きやすくなる。

ただ、同氏は日本経済新聞の取材に金本位制の復活に言及するなど、極めて保守的な経済政策で知られ、かつては量的金融緩和などにも否定的な立場だった。FRB理事人事は上院の承認が必要だが、過去の発言との整合性が問われそうだ。

ウォラー氏はセントルイス連銀でエコノミストを務める経済学者だ。同連銀総裁のブラード氏は金融緩和に積極的な「ハト派」として知られ、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを提案した。ブラード氏に近いウォラー氏が理事に就けば、FRBの勢力は「ハト派」色が強まることが予想される。

トランプ氏は18年12月までのFRBの利上げ路線を厳しく批判し、パウエル議長の理事への降格を示唆したこともある。同大統領は知人の元ピザチェーン経営者や陣営幹部の保守派エコノミストらをFRBに送り込む人事を公言してきたが、候補者の過去のスキャンダルなどで実際には指名できなかった。シェルトン氏はEBRDの人事で上院の承認を得ており、ホワイトハウスは今回も議会の賛同が得やすいとみている。

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