2019年8月26日(月)

「合意なき離脱」なら英に格下げ圧力 ムーディーズ

英EU離脱
2019/7/3 4:16
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【ロンドン=篠崎健太】米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは2日発表した英政府の信用力に関するリポートで、欧州連合(EU)から「合意なき離脱」になれば「格下げの圧力にさらされる」との見解を示した。メイ首相が離脱案を議会で通せず辞任することになり「10月にEUから合意なく離脱する可能性は高まった」とも指摘した。

英首相の座を争うハント氏(左)とジョンソン氏はともに「合意なき離脱」を排除しない立場=AP

ムーディーズは英国の長期債務格付けを上から3番目の「Aa2(ダブルA相当)」に置いている。2017年9月にはEU離脱を一因に挙げ「Aa1(ダブルAプラス相当)」から1段階引き下げた。今の格付け見通しは「安定的」だ。

報告書は仮にEU離脱がなくても、英経済の潜在成長率は08年の米金融危機前の水準を下回っていただろうと分析した。EU離脱が穏健に運んだとしても成長の下押し要因になるとみている。EUの単一市場から放り出される合意なき離脱になれば、通貨ポンドの下落がもたらす輸入物価高で個人消費が弱まったり、企業心理が悪化したりして経済を下押しするとみる。

合意なき離脱の場合、英産業界では特に自動車や航空宇宙、化学などの分野が困難に直面するとも指摘した。

英国ではメイ氏の後任を決める与党・保守党の党首選が進行中で、ジョンソン前外相とハント外相が争っている。穏健派と目されるハント氏も合意なき離脱の道を排除しないとし、準備の必要性を訴えている。10月末の離脱期限が迫るなか先行き不透明な状況が続く。

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